中国の折りたたみスマホ出荷台数、24年は52.4%増見込む IDC予測

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中国の折りたたみスマホ出荷台数、24年は52.4%増見込む IDC予測

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米調査会社IDCはこのほど発表した最新の四半期ごとの予測データで、2024年の中国の折りたたみスマートフォン出荷台数が前年比52.4%増の約1068万台になるとの見通しを示した。28年には1700万台を超え、5年間の年平均成長率は19.8%に上ると予測した。

IDCによると、業界のトップ企業と川上のサプライチェーンが積極的に後押しする中、今後は三つ折りスマホが折りたたみスマホ業界の発展の可能性を切り開くと見られる。

売れない折りたたみスマホ、本体価格も修理費も高額 市場シェアは1.5%に満たず

折りたたみスマホは19年に登場して以来、外観の変化で差別化を図り、消費者の注目を集め、大きな伸びを維持し続けている。米アップルがまだ市場に参入していない一方で、それ以外のメーカーは相次ぎ独自の製品を打ち出し、アップルと一線を画す製品を発表してハイエンドスマホ市場におけるアップルとの差を縮めている。今年上半期(1~6月)には主要メーカーがいずれも「横折り」と「縦折り」の多様なラインアップを実現したほか、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)とスマホブランド「栄耀(HONOR)」は外折りスマホを他に先駆けて発表し、製品形態はバラエティーが豊かになっている。

ファーウェイ、三つ折りスマホ「MateXT」でiPhoneとハイエンド市場争奪戦

中国の折りたたみスマホ市場では、ファーウェイが一貫して重要な参加者となっている。製品の形態から技術面、システム・アプリケーションの互換性に至るまで全般的に折りたたみスマホ業界の発展をけん引しており、市場シェアは2020年以降、常に3分の1強を維持している。中国スマホブランドの栄耀とVIVO(ビボ)は新製品で薄型化と機能強化に成功し、今年1~6月の市場シェアはそれぞれ23.3%、18.7%となった。OPPO(オッポ)は今年、新機種を発表していないにもかかわらず、依然として8.6%のシェアで4位をキープした。韓国サムスンは大きな競争圧力を受け、シェアが4.2%にとどまった。

IDCは三つ折りスマホについて、ハードウエア、ソフトウエアの生態系や使用場面など面から見て、折りたたみスマホ市場の発展を一層促すとの見通しを示した。(新華社北京)

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