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中国の車載LiDAR大手「禾賽科技(Hesai Technology)」は11月26日、2024年7~9月期決算を発表した。出荷台数は前年同期比182.9%の大幅増となる13万4208台で、うち先進運転支援システム(ADAS)向け製品が220%増の12万9913台だった。
禾賽科技の李一帆(デービッド・リー)最高経営責任者(CEO)は決算発表後にロイターの取材に応じ、2025年は主力製品の価格を従来の半額とする計画を明らかにした。25年に発売するADAS向けの新製品「ATX」を200ドル(約3万円)弱と現行モデル「AT128」の半額程度とし、2万ドル(約300万円)以下の安価な電気自動車(EV)にも搭載しやすくする。李CEOによると、自社開発した半導体チップを採用するとともに工場の稼働率を上げることで、価格引き下げが可能になる。
同社は2025年、浙江省杭州市の工場の年産能力を従来の2倍以上の150万台に引き上げる計画だ。また、海外工場の建設も積極的に模索している段階だという。
このところADASの普及が加速しており、それに伴いLiDARの普及率や搭載台数も増加している。調査会社・蓋世汽車研究院によると、中国では2024年1~8月の車載LiDAR普及率が5.5%となり、22年同期の0.5%から大幅に上昇。搭載台数は83万台と22年同期の72万台から11万台増加した。車載LiDARの普及率は、30年には40%に達すると予想される。
*1元=約21円 1ドル=約150円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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