中国、HUD普及率が15%に迫る AR-HUDの標準装備率は5倍に

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中国汽車工程学会の公維潔・副事務局長は2024年12月18日、車載機器用光学技術に関するサミット「第2回智能車載光峰会」で、2024年はAR-HUD(拡張現実ヘッドアップ ディスプレイ)の標準装備率が前年同期比5倍の35万台となり、エンターテインメント用ディスプレーは30%余り伸びたと明らかにした。その上で、「光学技術を応用した車載機器は、消費者が自動車を購入する際の重要な要素で、自動車メーカーが他社との差別化を図る突破口となっている」と述べた。

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調査会社の蓋世汽車研究院によると、2024年1~10月の基本的な車載HUDの普及率は15%近くに上った。HUDの普及率は30年までに43.7%に増加し、将来的には自動車の主要装備の1つになる可能性があるという。

車載用光学技術をリードする華為技術(ファーウェイ)は、すでにAR-HUD、スマートヘッドライト、ライトフィールドディスプレイの3製品を展開。自動車中堅の「賽力斯集団(SERES)」と共同運営する電気自動車(EV)ブランド「問界(AITO)」の人気モデル「M9」には、ファーウェイ製のHUDが搭載されている。このHUDは2K解像度の投影機能を備え、投影画像の鮮明さを確保する短焦点レンズを採用している。投影距離7.5メートルで70インチ、10メートルで96インチのディスプレイと同等の表示効果が得られ、量産型HUDの中ではトップレベルの性能を持つ。

ファーウェイは今回のサミットで11社との提携に調印し、今後はAR-HUDとスマートヘッドライトで協業を進めていくという。

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(36Kr Japan編集部)

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