アップルの全周ディスプレーに関する特許が明らかに シャオミ新型スマホの強敵となるか

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アップルの全周ディスプレーに関する特許が明らかに シャオミ新型スマホの強敵となるか

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米アップルの特許関連情報などを伝えるニュースサイト「Patently Apple」は11月2日、アップルが保有する最新の全周ディスプレイ特許を公開した。特許の図面をみると、外観は中国スマホ大手のシャオミ(小米)が最近発売した新型スマホ「Mi MIX Alpha」とそっくりだが、Mi MIX Alphaのディスプレーには背面にカメラレンズの設置されたつなぎ目がある一方、アップルの特許図面にはカメラレンズが見当たらず、前面と背面がディスプレーで完全につつまれ、全体的に湾曲したデバイスはどの角度からでも使えるようになっている。

画像はPatently Appleより

アップルが折りたたみディスプレーを開発するというニュースは数年前から盛んに報じられており、図面レベルとは言えついに明るみに出た。ただ、この特許が「iPhone12」に使われることはないだろう。iPhone12では120Hzという高リフレッシュレートの全面ディスプレーが採用されるとみられている。

現段階では、ここまで湾曲可能なディスプレーの量産は非常に難しく、デザインも洗練されていない。シャオミのMi MIX Alphaは12月に少量生産を予定しているが、価格が1万9999元(約30万円)と高額なため、コンセプト機種としてテクノロジーマニアや開発者しか手を出せないだろう。

画像はPatently Appleより

だが、アップルが新製品の開発を急ぐ可能性はある。テクノロジー市場分析などを手がける「Canalys」によると、2019年第3四半期(7~9月)の世界スマホ出荷台数は、わずか1%だが数年ぶりに前年同期を上回った。しかし、アップルは「iPhone11」を中国で大量に発売したにもかかわらず出荷台数が7%減少しており、消費者を驚かせる製品のリリースが求められている。

ディスプレーの開発でスマホメーカーはしのぎを削っている。中国の通信機器大手ファーウェイと韓国のサムスンはすでに量産可能な折りたたみディスプレースマホを発売。一方のアップルは同類のデバイスをまだリリースしていないが、開発に力を入れていることが特許の公開で明らかになった。

量産ができても、折りたたみディスプレースマホは強度が日常生活に耐えうるレベルに達していない。また、サムスンの「Galaxy Fold」とファーウェイの「Mate X」はどちらも一般消費者が尻込みしてしまうほど価格が高い。

もちろん今後、折りたたみディスプレーの歩留まり率が向上して価格が下がり、「乱暴な」使用に耐えられる強度となれば、スマホ業界は新たな変革期を迎えることになる。その時、現在のスマホ時代のトップを走るアップルがまだ君臨しているかは不明だ。
(翻訳・神戸三四郎)

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