VWが自動運転技術開発の子会社を設立、5年以内に大規模商用化を目指す

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VWが自動運転技術開発の子会社を設立、5年以内に大規模商用化を目指す

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フォルクスワーゲン(VW)は自動運転技術の研究開発を新たな戦略ステージへと引き上げた。

2019年10月28日、VWが、自動運転技術の最先端技術研究所とし て子会社「Volkswagen Autonomy GmbH(フォルクスワーゲン オートノミーGmbH:VWAT GmbH)」を設立したと発表した。本社はドイツのミュンヘンとヴォルフスブルクに置かれる。

新会社のトップには、VWグループ自動運転担当上級副社長兼VW商用車ブランド(VWCV)技術開発担当取締役のアレクサンダー・ヒッツィンガー(Alexander Hitzinger)氏が就任する。同氏はかつて、アップル電気自動車プロジェクトの技術開発担当幹部だったが、今年初めにフォルクスワーゲンに移籍した。

ヒッツィンガー氏は「我々は自動車と技術産業の専門知識を集約し、優れた機動力と高いクリエイティビティという企業文化に、プロセス重視の姿勢と優れた拡張性を結びつけることにより、VWATをグローバルなテクノロジー企業に育てたいと考えている。グループ内のブランド間の相乗効果により、自動運転車、高性能コンピュータ / センサーにかかるコストを削減し、今後5年を目途に大規模商用化を目指す」と述べた。

VWATはL4クラスの自動運転システムを開発すると発表したが、それは容易ではない。

「奇瑞汽車(Chery)」の業務責任者・鄥学斌氏は、今月初め「未来汽車日報(auto-time)」のインタビューで、「L4クラスの自動運転には全体の計算サイクル0.015秒以内が必須であり、これにはコンピュータの計算能力の飛躍的向上が必要である。また、自動運転システムの更なるコスト削減も必要で、車両価格を30万元(約450万円)とすると、システムは車両本体価格の10%つまり3万元(約45万円)を超えてはいけない」と指摘している。

今年3月、VWCVのトーマス・セドラン(Thomas Sedran)CEOは、『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ(Automotive News Europe)』のインタビューに応じ、「L3クラスでもセンサー、プロセッサ、ソフトウェアに約5万ユーロ(約600万円)かかっている。センサーにかけるコストを6000~7000ユーロ(約73万~85万円)まで下げるには、LiDAR技術分野での革新的なブレークスルーが必要である」と語った。

自動運転は業界全体に深刻な課題を突きつけている。高い開発コスト、高度なセンサー技術に加え、監視システムや国際基準も必要だ。ヒッツィンガー氏は「我々の目標は、市場に導入可能な自動運転システムを実現する専門技術を持ち、優れた機動力と高レベルな開発能力を有するチームを構築することだ」と述べている。
(翻訳・普洱)

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