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国際通貨基金(IMF)の朱民元副専務理事はこのほど、新華社のインタビューに応じ、中国の国内消費、製造業の発展、グリーントランスフォーメーション(GX)といった分野の発展潜在力が今後数年にわたり、中国経済の持続的な成長を推進していくとの見通しを示した。朱氏の発言の主な内容は次の通り。
国際貿易の不確実性に直面する中、国内消費をさらにけん引することが経済成長を支える上で戦略的意義を持つ。中国の商品消費は経済規模に占める割合が大きく、サービス消費は医療、教育、娯楽、旅行、運動などの分野で伸び代が大きい。
中国では製造業が経済のコアコンピタンスとなっている。貿易動向をみると、中国の景気変動などの影響を受けにくい輸出製品は品質が優れ、価格が安く、技術力が高い製品であり、製造業を強固にすることは重要な意義がある。過去40年の前半は「最も安い」、後半は「安くて良質」な製造業を目指してきたが、今後20年は製造業を「安くて良質で、技術力が高い」ものにしてこそ、コアコンピタンスを保つことができる。
中国は電気自動車(EV)などの分野の発展が急速に進んでおり、GXの推進を加速し、気候変動対策で責任を負っている。中国のGXは進展の余地が大きく、しかも製造業の発展と合致していることから、経済発展に大きな推進力を提供することができるとみられる。【新華社ダボス】
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