中国の自動車メーカー、DeepSeekと急接近 次世代コクピットに向けて

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業スタートアップ注目記事

中国の自動車メーカー、DeepSeekと急接近 次世代コクピットに向けて

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

対話型人工知能(AI)「ChatGPT」の登場がヒューマン・マシン・インタラクション(HMI)に革命をもたらした当時、自動車メーカーはすでにAIの可能性を嗅ぎ取っていた。音声アシスタントから自動運転まで、そして情感豊かな交流から状況判断まで、スマートコックピットがもたらす体験は再定義されつつある。

この流れの中、世界に衝撃を与えた中国のAIスタートアップ「DeepSeek」もまた、静かに自動車業界に切り込んでいた。2月8日現在、少なくとも中国の自動車メーカー6社が、DeepSeekの大規模言語モデル(LLM)を導入したと発表している。

中国DeepSeekの衝撃・創業者独占取材「中国AIがいつまでも米国の追随者であることはない」

東風汽車傘下の電気自動車(EV)メーカー「嵐図汽車」は2月7日、同社のSUV「知音」が自動車業界で初めてDeepSeekを導入した量産モデルになると発表した。自社のコックピットシステム「逍遥」はすでに、DeepSeekのすべてのLLMとの連携が完了。ユーザーは2月14日から、OTAアップデートを通じて利用できるようになる。同社はDeepSeekの機能を徐々に開放していくという。

吉利汽車は2月6日、自社開発の大規模言語モデル(LLM)「星睿」をDeepSeekの次世代LLM「R1」と統合すると発表した。同社はDeepSeek-R1を用い、自動車制御用のLLM「星睿車控」などをトレーニングする。傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」も、自社開発のLLM「Kr AI」とDeepSeek R1の統合を完了。スマートコックピット用のアシスタントAI「Eva」にもDeepSeek R1を統合し、近くリリースする。

このほか、長城汽車や智己汽車、宝駿汽車などもDeepSeek導入を発表しており、今後も多くの自動車メーカーから発表があると予想される。

(36Kr Japan編集部)

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録