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中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」はこのほど、自社開発した人工知能(AI)ロボット「IRON」の量産を2026年に開始すると発表した。現在、同社の広州工場でトレーニング中だという。
IRONは等身大の人型ロボットで、高度な機能を備えている。身長178センチメートル、体重70キログラムで、全身に62自由度、手部に22自由度を備え、多様かつ複雑な身体操作が可能。知能面では、1秒間に3000兆回の計算が可能な最新の自社製AIチップ「図霊(TURING)」を搭載しており、複雑な作業をより効率的に処理できる。また、縦横360度死角のない自動運転向け視覚システムが、さまざまな環境下での操作を容易にする。
米テスラの人型ロボット開発に刺激され、中国の自動車メーカーも自社開発、開発協力、投資などの形で続々と人型ロボット分野に参入している。不完全な統計ではあるが、小鵬のほか、上海汽車集団(SAIC)や奇瑞汽車(Chery Automobile)、小米汽車(Xiaomi Auto)、広州汽車集団(GAC)などが人型ロボットの開発・製造に乗り出している。
とはいえ、人型ロボットの活用には多くの課題が残されているため、ほとんどの自動車メーカーが商用化を果たせておらず、巨額の開発コストがかえって財務状況を圧迫している可能性もある。
(36Kr Japan編集部)
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