ペロブスカイト太陽電池量産のボトルネック解消へ。中国・凱伏緑能、薄膜形成装置で資金調達

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ペロブスカイト太陽電池の薄膜形成装置を開発する「凱伏緑能(西安)光電(Kaifu Green Energy (Xi’an) Optoelectronics)」(以下、凱伏緑能)がこのほど、エンジェルラウンドの資金調達を完了した。調達額は未公開。中科創星(CAS Star)が出資を主導し、西安人才基金も参加した。

凱伏緑能は2023年5月、西安交通大学の20年以上にわたる研究成果を基に設立された。創業チームは大面積ペロブスカイト膜の真空結晶化技術および装置に重点を置き、ペロブスカイト太陽電池分野では初となる国家重点研究開発計画の基盤技術重点プロジェクトを主導。創業に先立つ2014年から複数の業界大手と緊密に連携し、ペロブスカイト膜の真空結晶化装置の研究開発に取り組んできた。同社はすでに、最大2400mm×1215mmの量産レベル、500mm規模の中間試験レベル、30〜210mm規模の実験室レベルなど、さまざまなスケールのペロブスカイト膜真空結晶化装置の開発に成功している。

今回調達した資金は主に真空結晶化装置の産業化加速に充て、大面積ペロブスカイト膜の製造工程における溶剤の不均一・不完全な蒸発や、膜層の結晶品質の低さ、欠陥の多さといった課題を克服し、大面積ペロブスカイトモジュールの低効率、低歩留まり、短寿命といった量産のボトルネックを解消していく。

注目のペロブスカイト太陽電池、シリコンと組み合わせ変換効率アップ:中国・益恒光伏

(36Kr Japan編集部)

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