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中国の市場調査会社CINNOリサーチがこのほど発表した2025年第1四半期(1~3月)の世界のスマートフォン向けアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)パネル出荷枚数は約2億1千万枚で、前年同期比7.5%増加した。前四半期比では14.2%減少したが、季節要因による正常な動きだった。
1~3月は韓国メーカーが49.2%の世界シェアを占めた。中国メーカーは50.8%と前年同期より2.6ポイント低下したものの、前四半期比では2.6ポイント上昇した。24年1~3月に初めて50.0%を超えたのに続いて再び5割を超え、発展の強靭(きょうじん)性が高まり続けていることを示した。
25年1~3月の中国スマホ市場は春節(旧正月)連休や閑散期による影響が重なったものの、国の補助金政策とブランド各社の販促イベントに支えられて上向き基調を維持し、スマホ向けAMOLEDパネルは旺盛な需要を維持した。
メーカー別にみると、韓国のサムスンディスプレー(SDC)は出荷量が前年同期比7.9%増、市場シェアがほぼ横ばいの41.1%だった。首位を維持したとはいえ、市場の主導的地位は脅かされつつある。中国の京東方科技集団(BOE)は出荷量が3.8%増、市場シェアが16.9%と0.6ポイント低下したものの、強大な技術力と生産ラインの充実した布陣により、AMOLEDパネルのグローバルサプライチェーンにおける中核的地位は依然として安定している。
中国の天馬微電子は目覚ましい実績を収めた。同社は健全なユーザー構造と福建省アモイ市に位置する第6世代パネル生産ラインを頼りに、AMOLEDパネル出荷量を20.2%増加させた。市場シェアも1.1ポイント上昇の10.5%と世界3位、国内2位に浮上した。TCL華星光電技術(CSOT)も良好な増勢を維持し、出荷量は6.6%増、市場シェアは0.1ポイント低下の10.0%となった。【新華社北京】
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