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中国の電力業界団体、中国電力企業連合会がこのほど発表した「中国電力産業科学技術イノベーション年間発展報告書(2024)」書は、中国の新エネルギー産業は競争力が高く、先進的かつ整備され、世界で競争優位性のある産業チェーン体系を有するとした。
中国の風力・太陽光発電製品は世界200数カ国・地域で利用され、中国は名実共に世界の新エネ産業の中心となっている。低風速の陸上風力発電技術は世界一流を誇り、大容量の洋上風力発電ユニット技術も世界水準にある。正確な風況測定、超大型風力発電設備、浮体式基礎、フレキシブル直流送電、スマート化などは世界の先進レベルに達している。洋上風力発電ユニットの単体容量は最大2万キロワットを超え、ブレードの長さは最大123メートル以上で、いずれも世界一である。
太陽光発電分野では、稼働中ユニットの変換効率(太陽光のエネルギーを電力に変換できる割合)が23%を上回り、世界の先進レベルにある。新型の「ペロブスカイト太陽電池」などの太陽光発電技術も進展を遂げ、世界記録を塗り替えた。イノベーションや研究開発だけでなく、開発コストも大きく低下している。2024年の1キロワット時当たりの発電コストは風力発電が60%減の0.26元(約5.2円)、太陽光が80%減の0.31元(約6.2円)となり、再エネ電力価格が既存の電力価格と同等または下回る「グリッドパリティ」が実現した。
世界的な送電網の構築を目指すグローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)発展協力機構(GEIDCO)の会長も務める、同連合会の辛保安理事長は、科学技術イノベーションがエネルギー転換を駆動する主な原動力になっていると指摘。中国は風力発電ユニットの主要部品、太陽光発電の多結晶シリコン、シリコンウエハー、パネルなどの製品の主要製造拠点となっており、産業の発展が多くの新エネ企業の海外進出につながっているとし、「一帯一路」共同建設において新たな活力を示し、国際エネルギー協力の重要ポイントにもなっていると述べた。【新華社広州】
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