中国EHang、米ANRAと“空のインフラ”で連携 欧州・中南米でeVTOL運用拡大へ

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中国のeVTOL(電動垂直離着陸機)メーカー「億航智能(EHang、イーハン)」はパリ航空ショー会期中の6月19日、無人航空機(UAS)システムを提供する米「ANRA Technologies」と業務提携に関する基本合意書(MoU)を交わした。両社は“空のデジタルインフラ”分野で協業し、欧州と中南米でeVTOLの大規模運用を推進する。

イーハンは都市航空交通(UAM)技術の世界的リーディングカンパニーで、eVTOLの型式証明書(TC)を取得した世界初の企業として知られる。主力製品「EH216-S」は、中国民用航空局(CAAC)から生産許可証(PC)と標準耐空証明書(AC)も取得している。2024年はEH216-Sの需要が予想を超え、売上高が前年比3.9倍の4億5600万元(約90億円)と大きく伸びた。EH216-Sの価格は239万元(約4800万円)、24年の納入台数は216台だった。

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イーハンは近年、海外展開を積極化し、欧州や中南米、中東、東南アジアなどに進出している。EH216-Sは日本ではまだ市販されていないが、すでに各地でデモ飛行を実施し、政策協議も進められている。

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ANRA Technologiesは、ドローンやeVTOLなどの空域管理システムに携わる企業で、欧州航空安全機関(EASA)の認定を受け、UASのトラフィック管理システム「U-space」を運用している。

今回の業務提携では、イーハンのeVTOLシステムおよび地上インフラと、ANRA Technologiesの空域管理システムを統合し、複雑な空域での法令に準拠したオペレーションに対応するシステムソリューションを共同開発する。

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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