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感染症遺伝子検査に特化 金匙医学がソフトバンクキャピタル(中国)から15億円を調達

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「金匙医学(Genskey)」が近ごろシリーズBで1億元(約15億円)規模の資金を調達したことがわかった。出資したのは「ソフトバンク・チャイナ・ベンチャー・キャピタル(SBCVC)」「上海臨創投資(Shanghai Lingang LC Investment)」「元聚資本(Yuanju Capital)」だ。今回の資金調達は金匙医学にとって今年2度目となる。年初にも「君聯資本(Legend Capital)」からシリーズAで数千万元(数億円)の資金を調達している。

金匙医学は感染症を診断する製品の開発と感染症検査サービスを行っている。同社の核となる製品は病原体遺伝子をハイスループットで検査する「金識原」だ。次世代シーケンサー(NGS)によるDNA解析という方法で、医師に病原体や微生物の遺伝子検査サービスを提供している。

「金識原」が検査可能な病原体

金識原は感染が疑われるサンプルを採集・抽出したあと、直接ハイスループットシーケンシングを行う。病原体や微生物専門のデータベースとの照合とアルゴリズムを用いた分析を行うことで、病原性があると疑われる微生物の情報を得ることができ、全面的で詳細な分析報告を提供する。重症感染症と疑われるケースに対して素早く正確な診断基準を提供することで、適切な投薬をサポートする。金識原の強みは、1つのサンプルですでに報告されている1万3238種類もの病原体を検査できることだ。

遺伝子検査の分野で感染症検査は徐々に業界が注目する技術となっている。この分野には米ハーバード大学の科学者チームとマサチューセッツ総合病院が設立したライフサイエンススタートアップ企業「Day Zero」、米医療大手「セフィエド(Cepheid)」と提携している分子診断ソリューションの豪「SpeeDx」などの企業があり、米製薬大手の「アボット(Abbott)」も遺伝子解析システム「Alinity m」を開発している。

遺伝子検査の分野ではすでに多くの活用法が生まれている。最も早くに活用されたのは新生児の出生前診断で、すでに臨床現場で幅広く利用されている。最近では適切な投薬のためのがん遺伝子検査、遺伝性疾患の遺伝子検査、腫瘍のスクリーニングなど、技術の発展にともなってその検査手法も徐々に確立してきている。感染症検査は活用法の次の焦点となる見込みだ。

金匙医学は累計ですでに100カ所以上の病院と1000人を超える医師にサービスを提供しているという。また、全国各地の10数カ所の中心的な病院に対し病原体のハイスループットシーケンシング解析プラットフォームの構築、運営をサポートしており、1万人以上の患者にサービス提供してきた。

同社は北京大学生命科学学院のインキュベーターで設立された。現在は本部と製品研究開発センターを北京市昌平区の「中関村ライフサイエンスパーク」に構えている。

金匙医学創業者の1人でCEOをつとめる蒋智氏は、かつてゲノム解析大手「華大基因(BGI)」で製品ラインディレクターを務め、ゲノム解析の「諾禾致源(Novogene)」を共同で創業、総裁でもある。同社は90%以上の従業員が生命科学や臨床医学の専門的な分野の出身者だ。半数以上の従業員はハイスループットシーケンシングを行う企業や試薬関連企業、微生物に関する研究機関などで5~10年以上の勤務経験を持つ。
(翻訳・山口幸子)

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