任天堂が中国市場でリベンジ 現地大手テンセントと提携し家庭用ゲーム機「スイッチ」発売へ

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中国の超大手IT企業でゲーム事業に強みを持つテンセント・ホールディングス(騰訊控股)が4日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ、以下スイッチ)」の中国での発売を発表した。開発元の任天堂と中国での正規販売代理を担当するテンセントの両社によると、発売日は今月10日、希望小売価格は2099元(約3万2000円)で、同日より国内大手ECサイト「京東商城(JD.com)」「天猫(Tmall)」で予約受け付けを開始する。

同時発売されるソフトは「NEWスーパーマリオブラザーズUデラックス」。数週間以内に「マリオカート8 デラックス」「スーパーマリオ オデッセイ」も発売され、希望小売価格はいずれも299元(約4600円)だ。いずれもデジタル配信版(ダウンロード版)で、コレクション価値も有するパッケージソフト版は、2020年旧正月シーズンにお披露目される見込みだ。

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ワイルド」「ポケットモンスター」が今回のラインナップに入らなかったのは中国のファンにとって遺憾だろう。これについて、任天堂とテンセントの提携事業を統括する徐庚総経理は、「『ゼルダの伝説』などのゲームは現地化が比較的難しい」と説明した。なお、スイッチの携帯版「Nintendo Swith Lite」は発売を目指して準備中だという。今後も中国当局の政策に沿ったものという前提で、より多くのタイトルを発表していく計画だ。

同日の発表会には「マリオの生みの親」である任天堂の宮本茂代表取締役フェローもビデオレターで登場し、中国のファンに向けてメッセージを送るともに提携先のテンセントに感謝の意を表した。

スイッチ本体以外に、テンセントはコントローラー「Joy-Con」やゲーム連動機器「amiibo」などの周辺機器も販売する。

スイッチは2017年3月に発売された新世代ゲーム機で、TVモード・テーブルモード・携帯モードと3種類の形態に自由にスイッチ(転換)して遊べるのが特徴。前出の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ワイルド」「スーパーマリオ オデッセイ」など世界的ヒット作も生んだ。

発売3年を経て、このほどようやく中国版発売に漕ぎつけた。任天堂は2000年代にも中国市場へ進出したが、当時の中国市場では海賊版が横行していたことや、据え置き型の家庭用ゲーム機がもともと普及していなかったことに加え、中国当局による政策の影響もあり、成功には至らず、撤退を余儀なくされた。とはいえ、中国のゲームファンには任天堂ブランドが強烈に印象付けられた。

中国市場にはソニーやマイクロソフトも進出している。両社は海外製ゲーム機の輸入規制が解かれた2014年、家庭用ゲーム機「PlayStation」「Xbox」を中国市場に投入している。しかし、中国では時を同じくしてスマホ向けゲームが急速に人気となり、家庭用ゲーム機は現在に至るまで不振のままだ。

今回、任天堂は世界最大規模のゲーム事業を展開するテンセントとタッグを組み、スイッチを引っ提げて中国市場でのリベンジを図る。今夏に開催された中国最大のゲームショー「ChinaJoy 2019」で、テンセントはスイッチ専門のブースを設けて現地ファンとの初対面の場を演出した。
※本文写真:36Kr
(翻訳・愛玉)

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