丸紅が中国新興EVメーカー「BYTON」と戦略的提携、資金支援も

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消息筋によると、総合商社大手の丸紅が12月5日、中国の新興電気自動車(EV)ブランド「BYTON」を手掛ける「南京知行新能源汽車技術有限公司(Nanjing Zhixing New Energy Automotive Tchnology Co., Ltd.)」と協定を結んだもようだ。丸紅はシリーズCでBYTONへの出資に参画する。さらに実務面でモビリティサービス、エネルギーソリューションおよびBYTONによる海外での生産・販売に関しても、両社は戦略的提携を結ぶとみられる。

BYTONは現在、シリーズCでの資金調達を進めている。まだ完了していないが、中国自動車メーカー大手「第一汽車集団(FAW Group)」、南京市が運営する産業投資基金、韓国の自動車部品メーカー「MS AUTOTECH」の子会社「Myoung Shin」の出資が確定している。消息筋によると、出資各社からの資金は続々と着金しているという。BYTONはこれまでに、シリーズCで5億ドル(約540億円)の調達を目指すと表明している。

BYTONを含む中国の新興自動車メーカーは今年、資金調達で苦戦を強いられ、各社ともに資金調達先を海外に求めた。新興EVメーカー「奇点汽車(Singulato)」は10月初旬、伊藤忠商事から2度目の戦略的投資として1億ドル(約110億円)近くを調達したと報じられた。

BYTONはこれに先立つ9月26日、Myoung Shinと戦略的提携を結び、Myoung ShinがシリーズCでBYTONへの出資に参画し、両社が現地での製造や販売、サプライチェーン、投資など多くの分野で協力していくことを明らかにした。BYTONの載雷CEOは36krの取材に応じ、こうした資本提携を手掛かりに、同社もCKD(コンプリート・ノックダウン)方式による海外生産を実施していく方針を明らかにしている。

「M-Byte」の車載全面ディスプレイ

BYTON初の量産車「M-Byte」は5人乗りの電動SUV(多目的スポーツ車)で、ミドルレンジ・ハイエンド市場をターゲットとしている。SDE(Shared Experience Display)と呼ばれる48インチ車載ディスプレイ、音声コマンド、顔認証、ジェスチャーコントロール、ドライバー用タブレット、コ・ドライバー用タブレットなどインタラクティブな設計が特徴となっている。

BYTONは今年上半期、今年中にシリーズCでの資金調達を完了する見込みだと明らかにしていた。しかし、新興EVメーカー「蔚来汽車(NIO)」の株価が大幅に下落したことを受け、発行市場でも流通市場でも、新興自動車メーカーに対する投資センチメントが様子見と悲観に転じたため、BYTONの資金調達ペースも当初の見通しより遅れることになった。資金調達の遅れが量産化の進捗に影響し、2019年末を予定していたM-Byteの量産化は2020年中旬に延期された。 

今回、新たな出資者兼戦略的パートナーを得たことは、BYTONのみならず低迷している中国新興自動車メーカー全体にとっても朗報となった。

(翻訳・田村広子)

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