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生鮮商品サプライチェーン業者「買条活鮮(Maitiao huoxian)」が最近、エンジェルラウンドで数百万ドル(数億円)の資金調達を行った。出資者は「不惑創投(buhuo ventures)」。今回の資金はチーム構築、サプライチェーンのアップグレード、情報システムの改造およびブランディングに使用される予定という。
消費レベルの向上により、中国の水産物市場も成長している。中国農業部が公表した「2018~2027年農業に関する展望」において、中国の水産物や海産物等の消費量が一人当り25kgに成長すると見込まれている。また、「中国漁業統計年鑑」によると、2015年の全国都市部居住者の一人当り水産物消費量は14.7kgで、今後は2倍に成長することが可能だという。
買条活鮮によると、2019年の中国の水産物の生産量は6501万トンで、豚肉を大きく上回り、中国で最も需要が大きい食材となる。水産物に対する一人あたりの需要もまもなく欧米と同水準に達する見込みだ。
また、サプライチェーンの面では、中国国内の生鮮商品ECの成長が早く、オンライン売り上げが前年同期比で80%増の1500億元(約2.3兆円)になった。よって、従来の水産物の販売手法では新たなニーズに応えることができない。中国の消費者は以前、海鮮市場や農産品市場で水産物を購入していたが、重量不足、残留農薬、価格のつり上げ、産地不明、添加物、ロス率など課題が山積しており、消費者が品質のよい、新鮮な水産物を購入するのは非常に困難であった。
これらの課題を解決するために、買条活鮮は独自の技術を開発し、特許を取得した。物理的な方法を用い魚類を7~15日の運輸に耐えられるようにするものだ。魚種の生態に基づき、湿度、温度、塩分、圧力、酸素、細菌のバランス等の角度から研究し、それぞれに適した専用パッケージを開発した。また、産地から消費者へ直販することにより、輸送時間を大幅に短縮することができた。より品質が高く、価格の低い商品の提供が実現され、粗利率も大きいという。
買条活鮮は生きたままで天然のスズキ、ハタ、ナマコ、バナメイエビ等を一般家庭の食卓へ発送することができる。新業務開始後数カ月で、同社の月当たりの売り上げは数万元(約数十万円)から300万元(約4500万円)に増加した。これは生鮮商品に対する市場の需要を裏付けるものだ。
中国の生鮮市場は数兆元(数十兆円)レベルの市場であり、また、産地から消費者への販売までのサプライチェーンの階層も多い。そのなかで、買条活鮮は生鮮商品の高い運輸コストとロス率の問題を解決できるため、投資者の不惑創投は同社が今後生鮮業界のトップ企業への成長できると期待している。
(翻訳:小六)
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