未来型ホテルを模索する「亜朶LAB」 最先端IoTが充実で完全スマート化へ

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ホテルチェーン「亜朶酒店(Atour Hotel)」上海本社の階下にスマートホテル「亜朶LAB」がオープンした。名前の通り、このホテルは未来型ホテルを模索するためのいわば「ラボラトリー」だ。客室は2フロアにわずか14室のみ。新サービスに対するユーザーの反応をすぐさまキャッチするため、一般客に向けてサービスを開始する。

亜朶LABは業務の大部分をスマート化しており、自動チェックイン、顔認証式ドアロック、スマホアプリを使ったチェックアウトを採用。またロボットが宿泊客を案内したり、ルームサービスを届けたりする。客室にはテンセント社のスマートディスプレー「騰訊叮当(Tencent Jingle)」が備えられており、室内照明やカーテン、エアコン、テレビなどは音声で操作する。

亜朶LABが模索するスマート化は他社とは少し異なっている。まず一人旅、親友との旅行などさまざまな利用シーンに対応したサービス展開を模索していること。そして、単に設備のスマート化だけではなく、宿泊客一人ひとりに合わせた「お待たせしない」サービスのスマート化を目指していることだ。

今回、主力ブランド亜朶酒店の進化形である「亜朶3.0」と2つの新ブランド「A.T.House」、「ZHotel」も発表された。

亜朶3.0は、図書室や写真作品の展示、客室内のあらゆるグッズの購入が可能といった亜朶酒店のセールスポイントはそのままに、フィットネスや映画、お茶を楽しむなど多彩なライフスタイルに対応できるようスマート化を行ったものだ。

亜朶3.0のスイートルーム

A.T.Houseは利用者のニーズを見抜き、ホテルの常識を打ち破ることをコンセプトに立ち上げられた。マーケティングプランニング部門マネージャーの甘棠氏によれば、同ブランドの最大の特徴は利用者目線に立った商品開発だという。

例えばツインルームの利用者が親しいとはいえ他人である場合、同じ部屋でもプライバシーを保ちたいと考えるものだ。このニーズに応えるべく、ツインルームのベッド2台は横並びではなく背中合わせになっている。

このレイアウトには、客室清掃の手間やコストが増えたり、ベッドを入れ替えて客室タイプを変えることが難しくなったりするなどホテル側にとってのデメリットがある。しかし開発チームは宿泊客がどんなホテルを望んでいるかという視点で考えたのだ。宿泊客の満足度とコストとの最適なバランスを見つけるため、今後も絶えず改良を加えていくとのこと。

A.T.HouseのMakeMakeツインルーム

ZHotelは1995年以降に生まれた「Z世代」に特化したブランドだ。開発チームが大都市に住むZ世代の価値観や消費傾向を研究した結果、若者のライフスタイルの変化が浮かび上がってきた。一つは宿泊サービスをカスタマイズ化する時代が到来していること、もう一つは交流に対するニーズが高まっていることだ。このためZHotelは若いZ世代が精神的に満たされ楽しめる住空間を目指している。

一例として、ZHotelが独自開発した「多機能カート」がある。これはレコードプレーヤー、ワイヤレススピーカー、マガジンラック、ミニバーなどを集約したもので、レコードをかけながら側面の冷蔵庫から冷えた飲み物を取り出してくつろぐといったことが可能だ。

創業者の耶律胤氏は、亜朶酒店を定義するのも今後の方向性を決めるのも利用者だ、と繰り返してきた。ホテル業界が全体的に後手に回っているなか、亜朶酒店は消費者の半歩先を行く努力を続けている。
(翻訳・畠中裕子)

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