「Lizhi(茘枝)」が中国音声コンテンツサービスで初のナスダック上場、2020年に全面黒字化を見込む

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1月17日午後10時半(北京時間)、音声コンテンツプラットフォーム「Lizhi(茘枝)」がナスダックに上場した。ティッカーコードは「LIZI」で、公開価格は米国預託株式(ADS)1株当たり11ドル(約1200円)。

荔枝は2013年に設立され、「生活を声で記録しシェアする」をコンセプトに多くのユーザーとコンテンツクリエイターを獲得してきた。2019年11月30日時点で、荔枝には1億7000万本以上のオリジナル音声コンテンツが公開されている。2019年10月~11月の月間アクティブユーザー(MAU)は5100万人を超え、月間のアクティブコンテンツクリエイターは約590万人となり、中国最大のUGC(ユーザー生成コンテンツ)音声コミュニティとなった。

36Krはナスダック上場の会場で荔枝の創業者である頼奕竜氏に独占インタビューを行った。頼奕竜氏は荔枝の現状と今後の目標について語ってくれた。

――荔枝はUGCコミュニティでありInstagramの音声版であると目論見書で説明されていますが、音声コンテンツとコミュニティのどちらの業界に自社を位置づけていますか。

「荔枝は音声コンテンツサイトであり、私たちは音声サービスプロバイダーである。Instagramを引き合いに出すのはその方が分かりやすいからだ」

――荔枝は一般的に音声のライブ配信サイトであると理解されていますが、そのような現状には満足されていますか。

「『her』という映画は私に非常に大きな影響を与えた映画だ。5G時代の到来は間違いなく大きな変化をもたらす。将来的にはこの映画のように、ワイヤレスイヤホン、自動車、家庭用スピーカーなどにおいて、いずれも音声を用いたインタラクティブなシーンが現れるだろう。その背後では音声コンテンツに対する巨大な需要が生まれる。だからこそ荔枝はコンテンツの蓄積をしている。コンテンツの蓄積というのは特定のコンテンツを意味するのではなく、それを作り出す多くのクリエイターを蓄積することである。これがすなわち先ほど私が述べた荔枝は音声サービスプラットフォームである、ということだ」

――つまり荔枝のコアリソースはコンテンツクリエイターであるということでしょうか。

「その通りだ。私たちのプラットフォーム上の録音コンテンツにおける月間のアクティブクリエイターは約500万人に上り、その中の何十万人かはライバー(ライブ配信者)である。なぜ今私たちがUGCモデルを手がける必要があるのか。それは私たちがインタラクティブであることを重視し、ユーザーとクリエイターの間に音声による感情的な結びつきを作りたいからだ」

――現状において、荔枝のライバルは誰だと思われますか。

「まず、間違いなく「Himalaya(喜馬拉雅)」ではない。喜馬拉雅と私たちは業務内容においてもユーザー層においても違いが非常に大きい。私たちにとって最も大きなライバルは音楽プラットフォームになるのではないかと思っている。例えば「網易雲音楽(NetEase Cloud Music)」もラジオ配信チャネルを持ち、コミュニティとしても悪くない」

――「抖音(Douyin、海外版は「TikTok」)」と「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」は荔枝とマーケットを奪い合うポジションではないのですか。

「私はそうは思っていない。お互いに補完しあう関係だと思っている。むしろ音声の需要を強化するものであると考えている。短編動画は非常に流行っているが、しかしブームが過ぎると人々は空虚な感じを抱くようになる。その時には人々の心を慰めるものが必要であり、音声コンテンツは特に比較的時間に余裕のある三~四級都市のユーザーにとってとても良い受け皿になるだろう」

――荔枝のユーザーは地方都市に広がっているのですか。

「非常に広がっている。私たちのユーザーの多くは七~八級都市の県内に住んでいる。彼らは孤独であり、迷っている」

――もしプラットフォーム全体の指標を1つに絞るなら、何が最も重要だと思われますか。

「私たちがL37と呼んでいるリピートユーザーだ。彼らは7日の間に3回アクセスする。L37ユーザーは現在私たちのデイリーアクティブユーザー(DAU)の50~60%を占める」

――黒字化はいつまでに達成できると予想されていますか。

「今年中には黒字化を実現できる。実際のところ、2018年にはすでにブレイクイーブンに達していた。2019年はコンテンツクリエイターへの収益分配に加え、AIや海外戦略への投資が多かったため、赤字に終わった。つまり損失は業務によるものではなく、新たな投資によるものだった」(翻訳・普洱)

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