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「ウィーライド・エーアイ(WeRide.ai、文遠知行)」は中国トップレベルのレベル4自動運転技術を持つ企業だ。レベル4のロボタクシーは、自動運転のなかでも技術の難易度がもっとも高く、ビジネスとしてのポテンシャルが最も大きい分野である。現在、同社は複数分野の大手企業と戦略的パートナーシップを結んでおり、自動運転の商用化に向けたエコシステムを形成しつつある。ルノー・日産・三菱アライアンス、エヌビディア、顔認識最大手の「 センスタイム(SenseTime)」、「白雲出租汽車公司(Guangzhou Baiyun Taxi Group)」、「徳昌電機(Johnson Electric Group)」、チャイナユニコムなどの企業と、車両の改造、アルゴリズムの開発、実用化運営、5Gネットワークにおいて踏み込んだ協力をしている。
2019年8月、文遠知行はロボタクシーの合弁企業「文遠粤行(WeRide RoboTaxi)」を立ち上げた。同社が行ってきた三者協力モデル(AI技術企業、自動車メーカーまたはTier1、モビリティサービス・プロバイダの三者)が初めて実体化し、タクシー会社とのはじめての踏み込んだ提携にもなった。
中国汽車工業信息網の調査によると、2019年4月までに、中国では全国の16都市で109の自動運転公道試験ライセンスが交付されたという。
ロボタクシーの実用化に参入しているのは主に大手インターネット企業である。彼らの役割は自動運転技術プロバイダまたはモビリティサービス・プロバイダだ。2019年9月、「バイドゥ(百度)」が長沙市で複数台のロボタクシーの試験的な運営を開始した。使用したのは「Apollo」と「第一汽車(China FAW Group Co.,Ltd)」が共同開発した「紅旗EV」45台だ。「DiDi」のロボタクシーも2020年初頭に上海で運営を始める予定だ。
2019年11月、文遠知行のロボタクシーは広州市黄埔区と開発区で試験的に運営を開始。都市部約140万キロメートルの公道で運行している。現時点では世界唯一の一般乗客が利用可能なロボタクシーサービスで、WeRide Go アプリをダウンロードしユーザー登録すれば利用でき、別途申請・審査は不要だ。
2019年6月、同社は広州市政府からの自動運転ライセンスを20点交付され、交付数では広州市の80%を占める。全国的に見てもバイドゥに次ぐ第2位のライセンス所有数だ。
同社はこれまで複数回の資金調達を行った。2017 年 9 月、プレシリーズAでリードインベスターの「啓明創投(Qiming Venture Partners)」などから5200万ドル(約57億円)を調達した。2018年6月に「創新工場(SINOVATION VENTURES)」、2018 年 10月に、ルノー・日産・三菱アライアンスのベンチャーキャピタル「アライアンス・ベンチャーズ」、「漢富資本(Hanfor Capital)」、「安托資本(Atop Capital)」、「徳昌電機(Johnson Electric Group)」、実業家の何小鹏氏、「翼迪投資(Idinvest Partners)」、「洋智資本(OceanIQ Capital)」などから資金調達した。また2019年1月センスタイム、中国農業銀行の投資銀行部門「農銀国際(ABC Internatinal)」から数千万ドル(約数百億円)を調達した。
(編集・Ai)
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