WeChatからアプリまで清単(Eqingdan)はミドルクラスの消費行動決定の核に
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消費の上昇志向は中国沿岸部の大都市である第一線と第二線の都市での主要なトレンドになりつつある。「Fresh」、「良倉(iliangcang.com)」、「礼物説(liwushuo.com)」、「半糖(ibantang.com)」などのプラットフォームでは、ライフスタイルと密接に結びついた上質の商品をコンテンツによって提案している。
同様に微信(WeChat)の「購読アカウント」を切り口に参入してきた清単(Eqingdan)も、最近アプリをリリースしたばかりである。清単(Eqingdan)の立ち位置は明確で、最高経営責任者(CEO)の許可氏の言葉を借りれば、「ミドルクラスの消費の意思決定の中心にありたい」ということである。
ライフスタイルを切り口にしたコンテンツが容易に購買行動に結びつけられることは、広く知られているところである。これこそがつまり「コンテンツ+Eコマース」の方式である。従来型のEコマースでは、垂直型の階層化したマーケットまでを隈なくカバーすることは容易ではないので、そこに起業のチャンスが生まれる。
清単(Eqingdan)は消費者のニーズの本質を「発見」と「選択」だと定義
「発見」という行動は、上質なライフスタイルへの一種の憧れの顕在化である。人々は多くの場合、何かを見つけることが好きで、しかも得意である。清単(Eqingdan)はコピーによって、消費者の「発見」をより具体的な形にする。例えば、「夏の到来、モヒートを用意してあなたを待っている。」というコピーが読者に対し容易にリアルな臨場感を与え、消費者の感性に訴えかけるのである。

多くの人が「選択」を難しいと感じている状況で、清単(Eqingdan)はコンテンツ内の商品を分類するのに、知識を関連付けたり、その位置づけを明らかにすることで、消費者の「選択」という行動を支援する。
清単(Eqingdan)の微信(WeChat)の購読アカウントは運営が始まって8カ月ほどである。累計フォロワー数は15万人、その7割が女性である。コアの年齢層は25から35歳で、平均年収は10万元以上である。
清単(Eqingdan)の提案するコンテンツはキッチン用品、リビング用品、セルフケア用品が中心である。その他にもスポーツ、アウトドア、事務、トラベル、デジタル、ペットなどのカテゴリーもカバーしている。
他の同様のプラットフォームと比較して、清単(Eqingdan)の「発見」はよりフォーカスされている。「柔軟なタオルを選ぶにはどうすればよいか?」「使いやすい爪切りにはどんな判断基準があるのか?」このような構造化されたコンテンツによって購買へ導く手法こそが、清単(Eqingdan)が持つ、他には見られない特徴である。

清単(Eqingdan)のコンテンツの制作は、「編集+オーソリティーライター」というモデルを採用している。専任の編集者が、細分化された分野のオーソリティーライターとコミュニケーションを取って、原稿依頼をし、コンテンツを完成させる。それぞれのライターが出稿するサイクルは約一週間である。例えば、「心から共感できる香水選び」という文章を執筆するのは、代々調香に携わる人物で、これはその高い専門性が見て取れる好例と言える。
コンテンツがある程度浸透していくと、清単(Eqingdan)は微信(WeChat)にEコマースとして参入した。今年はじめに美顔器を、微信(WeChat)のフォロワーが3000人、単価が990元、販売期間は2日間という前提で、期間限定販売を行ったのだが、2日間で30台を売りさばいた。
スマホアプリがリリースされてから清単(Eqingdan)は、優れたコンテンツとコミュニティーと購買とを結合させることで、良質の購買体験を顧客に与えた。さらに、清単(Eqingdan)は自らがEコマースの主体となって、「コンテンツ」、「消費意識の決定」、「購買」からなるクローズドループを構築しようとしている。
清単(Eqingdan)は今年に入って、経緯中国(MatrixPartners China)から数百万元のエンジェル投資を受け、現在、シリーズAの資金調達を行い、投資家を募っているところである。