GMクルーズ、初の無人自動運転タクシーを発表 10年でコア事業を超えるか

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現在、多くの自動車メーカーが、ロボタクシー(無人自動運転タクシー)市場に注目している。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)傘下自動運転開発会社の「クルーズ(Cruise)」は、米サンフランシスコで1月21日夜(現地時間)、初の無人自動運転車「オリジン(Origin)」を発表した。ハンドルやペダルといった従来の制御装置を持たないこの自動運転車は、夜間も含めた24時間ライドシェアサービスを提供する。

同社によれば、オリジンの機能は人間より優れているという。多層センサーが人間よりも広い空間を把握し、AIが人間の脳より迅速に意思決定を行い、夜間や悪天候でも走行できる。さらに、運転を重ねるごとに自動運転技術が改善し続けられる。

クルーズオートメーションは、2016年GMに買収された。その後ソフトバンクやホンダ等から72億5000万ドル(約7900億円)を調達し、同社の評価額は190億ドル(約2兆700億円)となっている。 GMは2017年末、米国都市部におけるロボタクシーサービスを2019年に開始すると発表した。同事業は、10年以内に中核の自動車事業を上回る利益を生み出す可能性が高く、同社では高い利益率によって従来の製造業への依存度を減らすことを期待している。

充分なキャッシュのストックがあるGMにとって、自動運転事業は今なお「金食い虫」の段階にある。2019年第2四半期決算では、クルーズの総収益は5000万ドル(約54億5000万円)、損失は5億300万ドル(約548億2700万円)とあり、2018年度の決算によると、3年間の損失は計15億ドル(約1635億円)に達したという。

フォード(Ford)やグーグル(Google)はすでに路上走行試験を開始しており、GMのクルーズプロジェクトはこの2社に後れを取っている。フォードの自動運転車は、1台につき2人のセイフティドライバーが同乗するが、グーグル傘下の「ウェイモ(Waymo)」は、昨年10月、米アリゾナ州で完全無人化自動運転タクシーを実現した。

モルガン・スタンレーは、2030年までにテスラとウェイモが自動運転分野のリーディングカンパニーになるとし、マーケットシェアはテスラが26%、ウェイモが18%、GMクルーズが13%と予測している。

(作者・「未来汽車日報」Wechat ID:auto-time、张一)
(翻訳・Ai)

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