ヒトの知覚原理に基づく触覚センサー、自動車に実用される「弾性波」とは

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

ヒトの知覚原理に基づく触覚センサー、自動車に実用される「弾性波」とは

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

自動車のスマートセンサーには大きく分けて3種類ある。車両後方や全方位モニターのような車外を監視するために視覚センサー、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転のようなロボットビジョン、そして車内モニタリングシステムだ。車内モニタリングシステムには運転手の疲労検知のほか、シートベルトアラーム、同乗者に子供やペットがいる場合の警告、さらには健康状態の測定、感情と生理的反応のモニタリング、エアバッグの微調整、HMI(マンマシンインターフェイス)、顔認証などの技術が含まれる。

2015年に設立された鈦方科技(Taifang Tech)は、弾性波を使ったスマート触覚技術をメインに、スマート設備と人間のインタラクション技術やセンサー機能を開発しており、テクノロジーに関連するソリューションも提供している。

同社商品のメカニズムについて、創業者の杜朝亮博士は次のように説明した。「静かな水面に波紋が広がっていくのと同じように、人間が固体の表面に触れたときも波が生じ、固体のなかで広がっていく。これを弾性波と呼ぶ。鈦方の技術は、センサーで微細な波のシグナルをキャッチし、信号処理とアルゴリズムで解析することで、接触時の力の強さと接触した位置を識別するものだ」

鈦方科技が今年のCESで発表した自動車用のスマートセンサー「TAIPS(Taifang Automobile Intelligent Perception System)」は、自動車に触覚を与えるような商品であり、衝突や擦過、鈍器による破壊を識別でき、ジェスチャーコントロール機能も備わっている。また、TAIPSの製品は部品が少なく、設置が簡単だ。車体に少数のセンサーを設置すれば機能を実装でき、センサーは前方・後方のどこに設置してもよい。

テスラ社は6つのカメラで車両の衝突や故意の破壊などを監視しているが、同社のカメラは電気使用量が多い上に、接触した力の強さを検知できない。それに対し、TAIPSはリアルタイムで車の表面を検知し、衝突などがあればすぐに車載カメラで記録を開始し、車のオーナーに知らせることが可能だ。TAIPSのような触覚とカメラを組み合わせた方法は、カメラだけの場合よりエネルギー消費が少なく、プライバシーを侵害する恐れも低い。また、少量のデータ計算で接触の場所と力の強さを確認できるのも強みだ。

人と車のインタラクションにおいて、TAIPSの接触の強さと様態を検知する機能を使えば、さまざまな設備の起動と停止が可能だ。例えばステアリングから手を離した際のアラーム、車内モニターの感圧タッチ、サンルーフのジェスチャーコントロールなどが想定される。

同社はこれまでシリーズA、B、Cで、「知投資本(ZHITOU CAPITAL)、「松禾資本(GREEN PINE CAPITAL)、「朗瑪峰創投(Langmafeng Venture Capital)」などの出資を受けている。

(編集・Ai)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録