MAU5.4億の百度教育は「AI+教育」が描く未来

黒板とチョークからコンピューター上でのスライドショーへ、白い紙に黒い文字の単一なプレゼンテーションからAR/VRのデモンストレーションへと、科学技術の進歩とAI時代の到来は、昔ながらの伝統的な教育業界に対して最先端技術を活用するようにと矢面に立たされている。国民の教育市場という、この大きなケーキは今まさに垂涎して山分けをされようとしているのである。

業界巨頭の新東方(新東方教育科技集団)、好未来(Tomorrow Advancing Life)などは、次々と我先にとAIに目をつけ、力を注いで開拓を始めた。「AI+教育」を創業する会社への融資数は巨大で、その推定価格は莫大な金額となる。教育版「今日頭条」と称される乂学教育(Yixue Education)は3月に1.2億人民元というエンジェルラウンドの融資を果たした。英語流利説(Liulishuo)は昨年、世界初のAI英語教師を打ち出し、高度な機械学習アルゴリズムを用いて、ユーザーひとりひとりに合わせた英語学習プログラムを構築できるようシステム化した。

「All in AI」をスローガンとして声高に掲げる最大手の百度では、人工知能戦略も実際の各事業内容のなかに段々と根付き始めている。教育は、百度にとってAI技術が組み込まれ運用していくのに適していると期待するバーティカルなチャンネルのひとつであり、百度教育も人工知能を通して、教育のニーズとサービスがリンクできるよう今まさに試みている段階なのである。

百度教育の「AI物語」とは?

12月5日午後、「智IN中国」という2017百度教育年度式典のなかで、烏鎮(ウージェン)の「会食」から帰ってきたばかりの百度総裁である張亜勤氏は次のように語った。「昨年、多く話し合われたのは人工知能技術とアルゴリズムでしたが、今年更に多く話し合われたのは、その人工知能が生まれ、育まれるための土壌としてのチャンネルについてでした。百度は徐々にAI戦略を掘り下げていくことを強化しており、これはAI技術がニッチ市場で運用されることを促すことに繋がりますし、教育はまさにそのなかでも重要な運用チャンネルのひとつなのです。」

目下、百度教育は月間アクティブユーザー数5.4億人、2億件の文献、1068万件のナレッジグラフを有しており、実際に運用するための方法は百度の核心であるAI技術から切り離すことはできない。大容量クラウドストレージサイトである百度云を拠り所として、百度教育は人工知能、大容量データー、クラウドコンピューティングの最先端技術を教育業界に絶えず送り込んでいるのである。

AI技術がもたらす商品機能

百度教育事情部総経理である張高氏は式典において、「AI+教育」を用いるのであれば、一方はニーズに、もう一方はサービスと連携しなればならないと述べた。

百度教育はAI技術に基づいて、あたらしい商品機能を構築した。たとえば、知識捕手、VR課堂、ARポイント解析、インテリジェントな授業準備、解答速報など、新たなサービス体験によってユーザーの教えると学ぶというニーズを満足できるよう試みたのである。

知識捕手の機能は文章のなかにあるポイントを捉えて、ユーザーのためにポイントとそれに関連するさまざまな学習内容を勧め、学習の深さと学習の広さを切り開いていく。

AR授業は没入型、体験型の授業に応えることができる。ARチャンネルの構築を通して、抽象的な知識を具象化し、ポイントをよりリアルに解説することが実現できるため、そこから学生たちの学習意欲と知識の吸収を高めることが期待できる。

百度教育の解答速報は以前、大学入試初日に400万人もの受験生と保護者に利用され、大学入試期間の4日間だけでトータル4億回ものアクセスがあった。

AI関連産業のサービスとニーズ

張高氏は式典のなかで、第一線の協力パートナー、そして教師と直接顔を合わせてコミュニケーションをとり、ともに技術とチャンネルの可能性を討議したことこそが、百度教育グループにとって過去1年間で最も重要な事柄だったと述べた。このほかに、百度教育は内容出版社および教育機構との関係を強化し、AI時代の教育者のニーズへの理解を深めようとしている。

「人工知能の飛ぶようなスピードある発展力は、優秀な教師が足らない従来の教育というボトルネックを解決することができます。それによってユーザーひとりひとりに合わせたパーソナライズされた教育を形成していくことができます。しかし、人工知能の技術としては単体で存在することはできません。第一線の教師および学生の切実なニーズと連結することが必要なのです。」と張高氏は述べた。

百度教育の打ち出した百度智慧課堂はインテリジェントな授業準備、授業、学習の解決方法を形成し、今年9月のオンラインでは、3か月以内に網羅した学校は1000校を超えた。

教師が教えるなかで、授業準備において上質な資源が不足しているという、このひとつの問題だけに焦点を当ててみると、百度智慧課堂であれば正確にユーザーの身分を識別し、同時に授業の進み具合を判断して、そこから授業で必要となる資源を勧めることができる。

このほかに、百度智慧課堂は従来の授業のために精密測定器を増やして、授業前、授業中、授業後の学生の学習状況を追跡して分析、先生にリアルタイムで学生ごとの動向と学習ニーズを伝え、授業スケジュールを作る際の参考として情報提供を行う。

もし、教育も新聞のように、「受動的な受け身方式」から「能動的なオーダーメイドカリキュラム方式」に変わったならば、考えただけでもかなり魅力的ではないだろうか。

専門分野に特化したナレッジグラフの構築

ユーザーのレベルを理解するにあたり、百度教育の業務責任者である楊寧氏は、百度教育は過去に潜在意味解析技術を用いてユーザーについてフィードバックの結果を出したが、ユーザーが異なれば求める本当のニーズもそれぞれに異なるため、潜在意味解析のフィードバックは正確ではなく、そのため百度教育はAI意思認識を開発したのだと紹介した。

たとえば、おなじ「三角関数」を検索したとしても、学生が検索したのであれば、一連の学習する上でのポイントを勧める。もし教師が検索したのであれば、授業準備に必要な資料を勧めることで、ユーザーの効率を上げることができる。

人々はそれぞれに異なるチャンネルを用いるため学習の方法もそれぞれに異なる。百度教育は多彩な形態を開発することで、多くのチャンネルでの学習のニーズを満足させることができる。たとえば、文献、動画、書籍、音源といったものが、それにあたる。

このほかに、百度教育は教育用ナレッジグラフモデルの構築を通してユーザーの学習カリキュラムをサポートする。「私たちは単体の資料と内容をリンクで連結することで、クラスターとしての効果を実現させ、ユーザーがひとつの内容を質問するたびに、知識データベースにリンクするようにした。」そして、これらの生体システムを構築する背後には、すべからく人工知能技術が存在し、切り離すことができないのである。

オフラインの授業からオンライン教育まで、融資プールはすでに絶えず沸騰している。これから続く「AI+教育」は更に人々の想像力を広げていくことだろう。CNNICデーター予測によると、2020年には「AI+教育」は3000億ドルという膨大な市場規模をもたらすとまで言われているのである。

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