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アップルから全く新しいタイプの折りたたみ式iPhoneが発表されるかもしれない。
アップルに関する情報を配信する「AppleInsider」によれば、アップルは2台もしくはそれ以上のデバイスを近づけた時に互いに連携して作動する技術を開発中だという。この技術は複数デバイスの画面をつなげて1つのディスプレイとして機能させるもので、各スピーカーがオーディオトラックの異なるチャンネルをそれぞれに振り分けて再生できるほか、カメラやセンサーなども相互に連携できる。この技術が実用化されれば、フレキシブルディスプレイを使わない折りたたみ式iPhoneが実現するだろう。
特許文書によれば、これは複数デバイスを同時に使用できるシステムだという。デバイスはセンサーなどから得た情報により別デバイスが隣り合ったことを検出して共同作動する。アップルはここにマグネットを使用することを想定しており、これによって2台のデバイスを合体させた状態で保持できるとしている。
スマートフォンなどの電子デバイスはほとんどの場合それぞれが独立して使用されるが、デバイス間で連携できないため、満足できる使用感が得られていない。本特許では、スマートフォンとタブレットなど異なるタイプのデバイスを接続することも可能で、片方のデバイスだけを手に取るとすぐさま独立動作モードに復帰するという。
折りたたみ式スマートフォンに関しては、アップルが「電子デバイス用の折りたたみ式カバーとディスプレイ(Foldable cover and display for an electronic device)」という特許を取得したことが明らかになったばかりだ。本特許は、1台のデバイスにフレキシブルカバーとフレキシブルディスプレイを採用するというもの。カバーの可動部にはガラスや金属酸化物、セラミックなどの素材が採用される。
アップルは毎週のように大量の特許を申請しているが、全てが製品化されるとは限らない。しかし折りたたみ式スマホに関しては、アップルが長らく関心を寄せている分野である。先月も、全面にガラス製のタッチディスプレイを採用したiPhoneの特許を取得したことが明らかになった。
ディスプレイそのものの折りたたみ技術に比べると、今回アップルが出願した特許は実際に製品化される可能性が高い。マイクロソフトが昨年発表した2画面スマホ「Surface Duo」で採用したのも同様の仕組みで、2つの独立したディスプレイを360度回転ヒンジでつなぎ、どんな角度にも固定できるようになっている。こちらは今年中に発売される予定。
(翻訳・畠中裕子)
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