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26日夜、ファーウェイがカメラ機能に特化した最新のフラッグシップ機種「P40」シリーズをオンラインで発表した。ファーウェイは毎年上半期に最高スペックの旗艦モデルを発表しており、今年は折り畳みスマホを除けばP40がこれに当たる。同シリーズは標準モデルのP40を筆頭に、「P40 Pro」「P40 Pro+」の3種で展開する。
P40シリーズの外装はナノセラミックを採用している。
また、初めて「クアッドカーブ・オーバーフロー・ディスプレイ」を搭載。あふれ出す水を表現したエッジ部分は、従来の物よりさらに丸みを帯びたデザインとなっている。
P40のディスプレイはデュアルパンチホールを備えた6.1インチで、 幅はわずか71.1ミリに収め、持ちやすくなっている。P40 ProとP40 Pro+はリフレッシュレート90Hz、6.58インチのOLEDディスプレイだ。いずれもディスプレイ下に指紋センサーが内蔵されている。P40とP40 Proは5色展開で、ブラック、アイスホワイト、ディープシーブルー、シルバーフロスト、ブラッシュゴールド。P40 Pro+はブラックとホワイトの2色展開だ。
シリーズの最大のセールスポイントはカメラ機能。P40はトリプルカメラ、P40 Proはクアッド(4眼)カメラ、P40 Pro+はペンタ(5眼)カメラとなっている。
P40のアウトカメラはメインの5000万画素に加え、1600万画素、800万画素という構成。P40 Proは同じく5000万画素のメインカメラ、4000万画素の超広角カメラ、1200万画素の5倍ズームカメラ、深度計測用のToFカメラとなっている。P40 Pro+は5000万画素のメインカメラの他に、10倍光学ズームおよび最大100倍のデジタルズームを実現する第2世代ペリスコープカメラ、ToFカメラなどが搭載される。
なお、シリーズ全機種のメインカメラは5000万画素の1/1.28インチRYYBセンサーを採用している。
フロントカメラもデュアル構成となっている。3200万画素のメインカメラの他にジェスチャーを認識するIRカメラを搭載している。さらに使用者の状態を検知するセンサーも備えており、ユーザーがスマホを注視している間はスリープ状態にならない仕組みだ。
その他の主なスペックは以下の通り。SoCは「Kirin 990」でデュアルモード5Gに対応。デュアルSIMおよびeSIM、次世代Wi-Fi規格を独自に拡張させた「Wi-Fi6+」にも対応する。バッテリー容量はP40が3800mAh、P40 ProおよびP40 Pro+が4200mAh。さらにP40 Pro+は40Wワイヤレス急速充電、リバース充電が可能だ。
また、同シリーズはクロスデバイス(複数の機器を連携させる)やスプリットスクリーン(画面を分割して複数画面を一度に表示する)などの機能も備えている。これは多くのファーウェイ製品に実装されているもので、複数の製品をより緊密に連携できるため、ユーザーの定着を促進する狙いがある。
さらに、今回のシリーズは海外版でも「GMS(Googleモバイルサービス)」に代替する独自の「HMS(ファーウェイモバイルサービス)」採用に踏み切った。HMSを海外に広めることは、ファーウェイ端末が担う今年最大のミッションの一つだ。
価格はP40(メモリ8G/ストレージ128G)が799ユーロ(約9万6000円)、P40 Pro(8G/256G)が999ユーロ(約12万円)で、いずれも4月7日発売。P40 Pro+(8G/512G)は1399ユーロ(約16万9000円)で6月発売予定だ。
中国国内では新型コロナウィルスの感染拡大が比較的落ち着いてきており、グーグル製品の禁輸措置問題も中国市場には影響がないため、今回のP40 シリーズの主戦場は国内になりそうだ。
(翻訳・愛玉)
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