ゲームライブ配信の「斗魚」、再びライブコマース事業に挑む

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中国ゲーム実況配信ライブプラット大手の「斗魚(Douyu)」がライブコマース事業を復活させるそうだ。ライブコマースとは、タレントやインフルエンサーがライブ動画を配信し、視聴者はリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入できるという新しいEコマースの形。斗魚は現在トップライバー(ライブ配信者)チャンネル内で内部テストを2回行ない、5月に正式開設となる見通しだ。

2016年、斗魚はアリババECモールの「タオバオ(淘宝)」と提携しECビジネスを展開した。ライバーのライブチャンネル内にタオバオの商品をリンクさせていたが、効果は芳しくなかった。中国ライブコマースの産業チェーンが成熟したことに伴い、同社はライバーを募集し独立したECで開設する狙いだ。今後はブランド側とライブコマースを通して関連商品の販売を行う。新たなECでは電子製品、アパレル、消費品などの全分野をカバーし、アクセス量と商品販売量に基づきマージンを徴収する仕組みだ。

解説

2019年、タオバオのライブコマースによる商品取引額は前年比150%増となった。ショート動画サービスの「快手(Kuaishou、海外版Kwai)や抖音(Douyin、海外版TikTok)なども次々とライブコマースに参入している。斗魚のライブ収益は全売上高の91.7%を占め、売上構造が単一なことでプラットフォームの業務拡張が迫られている。これまで、斗魚とタオバオの提携ではコンテンツの結び付きが弱く、投入・売上高ともに少なかった。ライブコマースが標準化し、再現性のある運用モデルとなってきたことで、同社は再びライブコマースを開設し、ユーザー規模とビジネス化能力の向上につながる狙いだ。

本記事は「中国商業新聞CBNS」の提供です。

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