ソフトバンク・ビジョン・ファンド、中国での拡大路線を継続 元百度系パートナーも加入

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

VC注目記事

ソフトバンク・ビジョン・ファンド、中国での拡大路線を継続 元百度系パートナーも加入

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

高成資本(Gaocheng Capital)の元パートナー蔡薇(Daisy Cai)氏が先頃、ソフトバンクグループが手掛ける投資ファンド、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の中国チームに加入し、パートナーに就任した。蔡薇氏は10年以上投資およびファンド管理の経験がある。高成資本に加入する以前、蔡薇氏は百度資本(Baidu Capital)と百度風投(Baidu Ventures)の管理パートナーであり、投資委員会のメンバーだった。それより以前、彼女は米金融大手ゴールドマン・サックス・グループの投資ファンド、ドイツ銀行(Deutsche Bank)の直接投資部、 米プライベートエクイティ企業のTAアソシエーツ(TA Associates)で役職を務めていた。蔡薇氏がこれまでに関わったプロジェクトには、総合ECサイトの宝尊電商(BAOZUN)、オンライン職業教育の達内教育(Tedu.cn)、ペット関連ECの波奇(Boqii)、AIパーソナライゼーションプラットフォームの米Dynamic Yield、創薬向けAIの米Atomwise、ブライダル業界向けSaaSサービスの婚礼雲(Cloud Wedding)、ホログラム生成技術の米8Iなどが含まれ、宝尊電商を初めとする多くの企業が上場を果たしている。

ソフトバンクグループ会長の孫正義氏にとって、中国は手を緩められない市場であり、2018年以降、SVFは中国チームの構築に積極的に取り組んできた。同ファンドがこれまでに中国で行ってきた大口の投資として、ライドシェア最大手「滴滴出行(Didi Chuxing)」、ショート動画アプリ「TikTok」を手掛ける「バイトダンス(字節跳動)」、トラック配車サービス最大手「満幇集団(Full Truck Alliance Group)」、自動車取引プラットフォーム「車好多(Chehaoduo)」(中古車取引サイト「瓜子二手車(Guazi)」の親会社)、オンライン医療ポータル「平安好医生(Ping An Good Doctor)」などがある。

※ソフトバンクは中国にもう一つの子会社ソフトバンク・ベンチャー・アジア(SBVA)を設立しているが、これはビジョン・キャピタルとは完全に別の独立したチームにより投資運営が行われている。SVFに比べ、SBVAの投資対象ステージはより早期である。先頃バッテリーシェアリングの「怪獣充電(Energy Monster)」がシリーズCで5億元(約76億円)を調達した際のリード・インベスターはSBVAが務めていた。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録