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4月27日、アリババ傘下の地図情報企業「高徳地図(Amap)」が運営するネット配車サービス「高徳打車」が、自動運転スタートアップ「AutoX」のロボタクシーを体験できるサービスを上海で始めることを発表した。初めは高徳地図のアプリを通して希望者を募集し、上海市が指定したエリア内で無料体験してもらう予定。無料体験期間終了後は一般向けに正式に運営を開始する。
ロボタクシーを呼ぶには、高徳打車で出発地と目的地を入力し、車種選択で「AutoX」を選択すればよい。現在の法律では人間の運転手が同乗しなければならないことになっているが、走行は自動運転で行われ、人間は緊急時のみ介入する。
AutoXによると、過去3年半において、同社は中国の深圳、上海、広州、武漢、米国のシリコンバレー、ラスベガスなど世界の12都市で自動運転のストレステストを行い、無事故だったという。
AutoXと上海市の協力はかねてより行われており、昨年9月にAutoXが上海市嘉定区で自動運転商用化デモンストレーションエリアを立ち上げ、同年12月には上海の自動運転関連法令改定後の初の公道試験許可を取得。嘉定区のデモンストレーションエリアは計53.6kmの道路、65平方kmの区域となっており、工業エリア、商業エリア、交通ハブ、住宅地など多種多様な都市環境を含む。
ネット配車プラットフォームの競争
高徳地図では、今回の無料体験により、ブランドの影響力の向上や新規ユーザーの獲得が期待でき、今後正式に稼働すれば輸送力も高まる。AutoXにとって、ネット配車プラットフォームの販売力により、利用者の特徴やニーズをより迅速・正確に把握できるようになり、今後の大規模な実用化につなげることができる。
同様の試みを国内外の企業が始めている。バイドゥ(百度)は数日前に長沙市でロボタクシーサービスをはじめており、長沙市民なら誰でも指定された130平方kmのエリア内でロボタクシーを呼ぶことができる。バイドゥは45台の車両を提供し、これらの車には人間の運転手が同乗する。
ライドシェア最大手の「滴滴出行(DiDi)」の葉傑平副総裁は昨年、同社のロボタクシーが2020年にも上海で正式に営業を開始する予定だと話していた。現在の進捗状況は不明だが、DiDiとしては自動運転を大々的に展開できれば、運転手の人件費のを削減が可能で、黒字化も期待できる。
海外でもっとも早く一般向けに自動運転サービスを提供したのは「Waymo」である。昨年6月、Waymoはネット配車プラットフォームの「Lyft」と米国アリゾナ州フェニックスの郊外で現地住民向けに自動運転の体験サービスを提供しはじめた。そして今年2月、Lyftは自動運転企業の「Aptiv」と提携し、ラスベガスで10万件以上の有料自動運転サービスを提供したと発表した。
LyftのライバルであるUberも今年3月にサンフランシスコでの公道試験を再開し、同時にピッツバーグ、ダラス、ワシントンでも公道試験を行っている。なお、現時点では一般向けにサービスを提供していない。
(翻訳:小六)
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