量産化が遅れているiPhone 12 やや低価格の設定か 

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天風国際証券(TF INTERNATIONAL SECURITIES)のアナリストで、アップルに関する予測の正確さで有名な郭明錤(ミンチー・クオ)氏によると、iPhone 12シリーズのうち、ディスプレイが5.4インチと6.1インチのモデルは今年9月に量産体制に入れる見込みだが、もっともハイスペックな6.7インチモデルの量産は10月にずれ込む可能性があるという。

フォーブス誌は新型コロナ禍によってサプライチェーンが完全に回復していないことを量産化遅延の要因と推測したが、iPhone SEの新機種を発売した以上、生産体制はほぼ通常通りに戻ったと考えて良い。ハイスペックモデルの発表を遅らせるのは、市場の購買力が回復したかどうかを観察しておきたいためだろう。

一方、消費者にとって明るいニュースは、今年発表されるiPhoneが安くなる可能性があることだ。iPhone 12の5.4インチモデルは4200元(約6万3000円)からで、12 Plusはそれより50ドル(約5400円)しか高くならないと予測されている。ハイスペックモデルは2機種で、それぞれ999ドル(約10万8000円)、1099ドル(約11万9000円)との予測だ。

この予測が確かならば、アップルは昨年、iPhone XRより1000元(約1万5000円)も安いiPhone 11の販売状況から、iPhoneシリーズはすでに価格の上限に達しており、今後は値下げしたほうがより多くのメリットを見いだせると判断したことになる。

海外のテクノロジー系メディアの報道を総合すると、アップルは今年iPhoneの新モデルを4機種発表するようである。5.4インチ、6.7インチモデルがそれぞれ1機種、6.1インチモデルが2機種だ。

このうち、6.7インチモデルと6.1インチモデルのうちの1つがハイスペックモデルだ。アップル専門のメディア「Macrumors」によると、各モデルの名称はディスプレイの小さい順からiPhone 12、12 Plus、12 Pro、12 Pro Maxになるという。

スペックに関しては、iPhone 12とPlusがデュアルカメラ、LCDディスプレイ、アルミ合金フレームを採用。iPhone 12 ProとPro Maxはトリプルカメラ、LiDAR 、OLEDディスプレイが搭載され、ステンレスフレームとなり、ベゼルはより狭くなる。全機種が5G対応となる。

アップルは今月数年ぶりにiPhone SEの新機種を発売した。ディスプレイは4.7インチのLCD、ディスプレイの上下には大きなベゼルがあり、Touch ID機能搭載のホームボタンもある。見た目はiPhone 8と酷似しており、中国大陸での小売価格は3299元(約5万円)だった。

アナリスト予想では、2020年第2四半期のiPhone SEの出荷台数は1200〜1400万台、2020年第3四半期は1000万台だったが、郭明錤氏によると、新しいiPhone SEの売れ行きはアナリストの予想以上だという。

iPhone SEの好調は、新型コロナ禍の影響で低価格のスマホが人気だということを印象づけた。しかし、感染症の市場全体への影響があまりに大きいため、天風国際証券は2020年第2四半期のiPhone全体の出荷台数予想を30%下方修正した。(翻訳:小六)

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