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中国の新興コーヒーチェーン「連咖啡(Coffee Box)」は、大量閉店により経営状況が危ぶまれていたが、このほど新たな動きが見られた。
連咖啡は石油大手の中国石油化工集団(以下「シノペック」と略称)傘下のコンビニエンスストア「易捷(EASY JOY)」とともに合弁会社「易捷咖啡」を設立。新会社はガソリンスタンドに併設されたコンビニでのコーヒー販売を中心とし、今後大都市のショッピングモール、オフィス街などにも出店していくという。
易捷咖啡の筆頭株主はシノペックで、連咖啡も出資している。外部からの資金調達を模索している最中で、すでに複数のファンドと接触したという。
今後の計画としては、数年以内に「易捷咖啡」ブランドで3000店を出店し、易捷のコンビニ内にもコーヒー用のイートインスペースを設置するという。その一方で、連咖啡の店舗は新商品開発機能を備えた上海の「coffee box lab」店以外は、すべて閉店することになる。
連咖啡の張暁高CEO氏は留任し、CMOの張洪基氏はCOOに転任する可能性が高い。店舗がなくなるため、「連咖啡」ブランドの商品は、今後オンラインでのみ販売される予定だ。既存のSNSアプリ「WeChat」内のミニプログラムでの販売のほか、今年第3四半期にアリババ傘下のECプラットフォーム「天猫(Tmall)」でフラッグシップストアをオープンする予定だ。連咖啡の方も第3から第4四半期にかけて資金調達を行う予定であり、現在投資家と交渉に入っている。
連咖啡の内情に詳しい関係者によると、連咖啡とシノペックの提携は半年以上の交渉を経てようやく決まったものであり、その間にスターバックス、「瑞幸咖啡(Luckin Coffee)」のような大手チェーンもシノペックとの提携を求めてきていたという。
シノペックが連咖啡を選んだのは、両社のこれまでの関係が良好だったためだ。連咖啡は2019年1月から易捷にコーヒーを供給しており、2019年9月からは蘇州のガソリンスタンド内にある易捷でミル挽きコーヒーの販売を始めていた。
創業6年の連咖啡は、2017年に初めて収支が均衡したが、その後瑞幸咖啡との価格競争が泥沼化し、赤字が続いていた。今回の大手国有企業との合弁、そして自社ブランドのオンライン化は、同社が生き延びるための措置であり、ゼロからのスタートだと言える。
(翻訳:小六)
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