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フォーブス・チャイナは6月22日、2020年版「最も革新力のある中国企業50社」を発表した。このランキングは2018年から3年連続で発表されている。今回は、新エネルギー車分野から「寧徳時代(CATL)」「蔚来汽車(NIO)」、「比亜迪(BYD)」が選出され、自動運転分野からは百度(バイドゥ)が運営する自動運転プラットフォーム「Apollo」(以下、百度Apollo)とトヨタ自動車支援の「小馬智行(Pony.ai)」がランクインした。
寧徳時代は、昨年に続き2度目の入選を果たした。韓国のバッテリー業界専門市場調査機関「SNE Research」によると、寧徳時代の駆動用バッテリーの出荷台数は、3年連続で世界第1位となっている。曽毓群CEOは、同社が現在生産を準備しているバッテリーは走行可能距離が200万キロ、使用可能期間は16年間に達するにもかかわらず、価格は現行のバッテリーの1割増に過ぎないとしている。
蔚来は、新興電気自動車(EV)メーカーとしては唯一の入選企業となった。同社は2019年の開発費を、18年の約40億元(約600億円)から約44億3000万元(約665億円)に増額。すでに1200件以上の特許を保有し、59都市でバッテリー交換ステーションを計134カ所設置している。
比亜迪は、今年1月時点で9384件の特許を申請しており、特許申請件数で中国第1位の自動車メーカーとなっている。また、特許の被引用回数および特許ライセンスとパテントファミリーの件数でも中国自動車メーカートップだとするデータもある。
自動運転分野からの選出企業が昨年と一昨年の半数となる中、3年連続でランクインした百度Apolloは、昨年末時点で自動運転関連の特許1237件を保有し、公道試験走行用ナンバープレート150枚を取得して23都市で公道試験走行を実施。走行距離は300万キロ以上に達した。これらの数字はいずれも業界トップクラスとなっている。
今回初入選した小馬智行は、2016年に米カリフォルニア州フリーモント市で設立され、中国で初めて自動運転タクシー「ロボタクシー」の運営をスタートした企業だ。同社は昨年、同州で自動運転車の公道試験走行用ライセンスを取得している。今年3月に発表された同州のロボタクシーに関する報告書によると、同社のロボタクシー1台当たりの乗客輸送回数は1日平均約10回となっており、すでにグーグル系の「Waymo(ウェイモ)」を上回っている。
フォーブス・チャイナは、今回のランキングでビジネスモデルや研究開発費、核心的な自主的知的財産権、研究成果の実用化、成長の可能性などから多角的に企業の革新力を評価。各分野ごとに評価システムと基準を設定し、最も革新力を持ちつつ継続的に成長する可能性のある企業を選出している。
(翻訳・田村広子)
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