京東、IT機器レンタル「小熊U租」に3度目の出資 企業のヘビーアセット脱却を後押し

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オフィス用IT機器のリースサービスなどを手掛けており、主に企業顧客に対してIT資産の管理ソリューションを提供し、企業のライトアセット化へのモデルチェンジをサポートしている新興企業「小熊U租(Bear Rental)」がシリーズD1で数億元(数十億円)を調達した。リードインベスターはEC大手の京東集団(JD.com)、コ・インベスターは「達晨財智(Fortune Venture Capital)」。

同社は2018年5月以降、シリーズAでの数億元クラスの資金調達を皮切りに調達スピードを早め、2年で6度の資金調達を終えている。(記事執筆時点)出資者は京東、テンセント、達晨財智、「東方富海(OFC)」「前海長城基金(Great Wall Fund)」および国家中小企業発展基金(China SME Development Fund)、深圳市引導基金など4件の政府系ファンドだ。そのうち京東は3度の出資を行っているほか、テンセントはシリーズCに単独出資している。

小熊U租の資金調達経歴 資料提供:36Kr鯨准

前シリーズでのテンセントの持分比率は2.5%、投資額は最低でも5000万元(約7億5000万円)とされており、出資後の小熊U租の市場価値は20億元(約300億円)を超えている。最新動向としては、テンセントは小熊U租のオフィス用IT機器の運営サービスを自社のクラウドイノベーションスペースに導入しており、小熊U租は運営指定パートナーとなっている。両社はテンセントクラウド、テンセントセキュリティなどに関する協業に関しても協議を推進中だ。

今回の資金調達後、小熊U租と京東の協業はより一層強化されるだろう。京東は自社のトラフィックを小熊U租に対して全面的に提供するという。直近では京東商城のトップのガイドページに企業リースボタンを設け、商品詳細ページには「リース」による付加価値サービスのタブを追加する。システム融合により、京東が抱える800万もの企業顧客は京東スマート調達プラットフォームで小熊U租のリース、回収、資産管理サービスを直接契約できるようになる。小熊U租は企業顧客に対して万全なサービスを提供できるようになり、狙った企業顧客を獲得しやすくなる。

このほか、小熊U租は京東と共同でデジタル化アクション「北極光」を推進しており、京東の技術関連システムと小熊U租のIT関連の全サプライチェーンとを連携する。双方の商品、オーダー、売上金、顧客、調達、アフターサービス、価格などに関するコアテクノロジーシステムを一つに結ぶことで、小熊U租のオンラインでの顧客獲得および成約率向上を後押しするものだ。

デジタル化ツールに関しては、京東はソフトウエア「小熊U管家」を企業顧客の会員特典とし、企業顧客が小熊U管家でリース、回収、ITサポートサービスなどの業務請求を行えるようにする。さらに企業顧客は小熊U管家の資産管理データを通じて業界の消費シーンの予測を行い、これにより資産管理や配置を最適化する。

事実上、京東は戦略投資者としてシリーズAの段階から小熊U租とリソースやトラフィックからサプライチェーンまでさまざまな分野で協業してきた。

具体的には、小熊U租は京東の倉庫管理、物流および配送サービスを利用して運営コストを削減するほか、京東経由でコンピューター、通信機器、家電製品を仕入れることにより設備調達コストをも引き下げている。さらに両社が共同で打ち出したスマートオフィス新システムでは、小熊U租が同システムにおけるオフィス資産のトータル管理を担当している。

こうした協業は小熊U租の事業拡大における重要なファクターとなっている。調べによると、小熊U租は2018年も、2019年も売上を倍増させており、今年第一四半期、新型コロナウイルス感染症の流行にも関わらず、小熊U租の売上高は前年同期比154%だった。
(翻訳・神部明果)

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