美団、フードデリバリーの共同購入機能を強化 低価格も送料無料

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美団、フードデリバリーの共同購入機能を強化 低価格も送料無料

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生活関連サービス大手の「美団点評(Meituan Dianping)」が、一部の地域で「拼好飯」というフードデリバリーの共同購入サービスの試験的に始めたことがわかった。

「拼好飯」は、美団のフードデリバリーアプリのトップページ、またはSNSアプリ「WeChat」内のミニプログラムのトップページから、タブを選択して利用することができる。メイン画面にその時に共同購入が可能なメニューが表示され、低価格、送料無料、パッケージ無料などが売りだ。

「拼好飯」は現在、新規ユーザー向けに、新たに3人のユーザーを招待すれば、初回の注文が無料になるキャンペーンを行っている。美団デリバリーのアプリではメニューの閲覧のみが可能で、注文はWeChatのミニプログラムで行わなければならない。

共同購入の操作方法はEC大手の「拼多多(Pinduoduo)」の購入操作とほぼ同じである。ユーザーがメニューのリンクを他のユーザーに送り、一定時間内に全員が決済をすれば、共同購入が成立することになる。

美団デリバリーと比べ、「拼好飯」はより低価格ではあるものの、制限も多い。現時点では、1日の共同購入回数の上限は4回、全員が同じ店舗で注文しなければならない、一部のメニューのみが共同購入に対応、共同購入のメニュー以外に追加注文することができないといった制約がある。また、美団のクーポンも使用できず、「拼好飯」専用のクーポンを入手する必要がある。

それでも、消費者にとって現在行われている新規会員向けのキャンペーンや低価格は魅力的で、ユーザーが急増することが予想される。美団はすでに2017年から、アプリ内の店舗情報ページに「友だちと一緒に注文する」という機能を追加しており、共同購入を促そうとしていた。当時は大型キャンペーンは行わず、独立した機能として宣伝していなかったが、今回はそれを前面に押し出した格好だ。

今回の試みをみる限り、美団はフードデリバリーの共同購入モデルに本格的に挑もうとしているといえるだろう。WeChatでの注文をメインにしたことは、美団のアカウントを持っていないユーザーを獲得しようという意図の表れである。ユーザーが増えれば、店舗と配達員の稼働率も上がるため、美団の業務全体の効率向上につながる。

美団が「友だちと一緒に注文する」機能を追加した2017年初頭、フードデリバリーの激しい競争が起きていた。美団はわずか3カ月で、当時トップだったアリババグループ傘下の「餓了麼(ele.me)」を追い抜き、その後フードデリバリーの最大手に君臨し続けている。

そして、今回始められた「拼好飯」では、共同購入機能をより強化し、大々的にキャンペーンを行っている。餓了麼も機能を更新しており、新たなフードデリバリー競争が始まろうとしている。万全の態勢で挑もうとする両社、最後に笑うのはどちらだろうか。

原作者:Tech星球(Wechat ID:tech618)、陳橋輝

(翻訳:小六)

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