有望視されるペット医薬品、サプリ開発のスタートアップが1.5億円を調達

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

有望視されるペット医薬品、サプリ開発のスタートアップが1.5億円を調達

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

ペット用のサプリメントや薬品を開発するブランド「倍珍保(best care+)」(開発企業は「武漢研欣生物科技有限公司」)が、エンジェルラウンドで1000万元(約1億5000万円)級の資金調達を行ったことがわかった。リードインベスターは「青松基金(Qingsong Fund)」、コ・インベスターは「尚承投資(Shine King Investment)」。調達した資金は製品開発と販路開拓に使われる。

倍珍保は完全中国国産ブランドで、2019年7月に設立された。現在5つの商品を持つ同社は、今年上海で開かれるペットフェアアジアに初参加し、そこで新商品を発表する予定である。ほかにも、サプリメントのSKUを年内に15〜20に拡充し、4つの処方薬の臨床試験を始める予定。

飛躍的な成長が見込まれるペットの医薬品市場

中国国内のペット飼育頭数が増え続け、ペットの寿命が伸びたことで、ペットの健康面に関するニーズも増えてきた。しかし、ペットフード、ペット用品と比べ、ペット医薬品の市場はまだ未成熟な状態である。

倍珍保の創設者兼董事長の文博偉氏によると、欧米などのペット先進国では、ペットがサプリメントを服用することはすでに常識となっており、獣医師が使用を指導することもあるのに対し、中国ではまだ信頼できるサプリメントがほとんどない状態であるという。ペットの処方薬でも、国内での開発がほとんど行われておらず、海外ブランドの比較的高価な薬品に市場が独占されている状態で、そのため安価な未承認の薬品を濫用するという問題が発生しているという。

こうした課題は、スタートアップにとってチャンスでもある。米国の前例を見る限りでは、1980年代〜90年代の10年間で、ペット病院の急速な発展に伴い、ペットの医薬品とサプリメントのニーズも急増している。

中国でも、ペット病院がここ10年間成長してきているため、ペット医薬品が急成長すると文氏は予測している。

(画像は倍珍保より)

専門家チームで開発強化

文氏は、ペット用医薬品は人間用と同様の緻密な開発をすべきだと考えている。そのため、倍珍保に関しては開発を自社の最重要課題と位置づけた。現在同社では、開発を中国の獣医学の最高権威である華中農業大学動物科学動物医学院に委託し、自社でも開発チームを持っている。

今年4月に倍珍保が発売した5種類のサプリメントは、すべて最新の研究成果に基づき、世界最先端の技術と処方を採用したものだ。涙やけを緩和するサプリ、口臭を抑えるサプリは口コミを中心に人気が広がり、リピーターが増え始めているという。猫のストレスケア用のサプリは、ペット病院やブリーダーなどで受け入られ始めている。

(画像は倍珍保より)

同社の本部は武漢にあり、設立して1年経たないうちに新型コロナの直撃を受けた。しかし、文博偉氏によると、そうした困難な状況でも新製品を発売し、有力な販売チャネルを確保でき、購入者からの好評を得ているという。

今後、倍珍保は次の3つの作業に重点的に取り組んでいく予定だ。まず、引き続きサプリメントの開発を行い、ブランドイメージを作り上げること。次に、処方薬の開発を強化すること。最後に、ペット飼育に関する知識の普及を進めていくことである。

(翻訳:小六)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録