中国、監視カメラによる路上の異常発見 スマートシティ建設を後押し

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映像による異常行動分析に特化したAI企業「上海閃馬智能科技(Supermind Intelligent)」(以下、Supermind)がプレシリーズAで約1億元(約15億円)を調達したことが明らかになった。リード・インベスターは香港のコングロマリット「新世界発展(New World Development)」傘下の「六脈資本(Cero Capital)」。エンジェルラウンドでの出資者「線性資本(Linear Venture)」「レッドポイント・ベンチャーズ・チャイナ)」なども追加増資した。

Supermindは今回の資金調達を受け、戦略パートナーである新世界発展のインフラ部門「新創建集団(NWS Holdings )」と共に産業ソリューションと製品形態の拡充および技術開発の強化に取り組み、市場シェアの拡大とビジネス生態圏の構築を進める方針を示している。

2019年に設立された同社は、中心メンバーは静止画および動画のディープラーニングと大規模応用システムの研究・開発に10年以上従事しており、同社設立後は映像による異常分析を手始めに、AI技術の活用で都市における現実的な問題の解決に取り組んでいる。すでに交通管理、旅客流動管理、都市ガバナンス、業務規定管理システムおよびインターネットコンテンツ審査の5項目の製品をリリースしている。

Supermindの製品ライン5項目は、すでに中国国内約200 都市で利用されている。とくに、スマート交通に関する製品を導入した都市は100以上に上る。都市ガバナンスに関する製品については上海市および浙江省が管轄する地方政府で、業務規定管理システムは上海市全域の公安システムに属する多数の部門で運用されており、インターネットコンテンツ審査に関する製品は全国各地のインターネット情報弁公室で活用されている。

交通管理の難易度が高まり続け、交通渋滞や交通事故が頻発しているにもかかわらず、人手によって運用される既存の映像モニタリングシステムは効率が低く、十分な効果が得られなくなっていた。Supermindは、新創建集団の持つ道路・交通などに関する産業資源を活用した自社開発のインテリジェントピデオ解析システム「VisionMind」を高速道路に配備し、静止画と動画から得られるビッグデータに基づいて交通違反や違法行為・交通事故・交通量・特殊車両の識別・分析・警報発出を行い、交通部門の管理効率向上を可能にしている。

Supermindは、今年のスマート交通分野の売上高が全体の大半を占めると見込んでいる。顧客は政府や機関、道路運営事業者。年間契約またはプロジェクトごとの契約で、投資回収期間は1カ月以内としている。同社は今年、市場を少なくとも2倍に拡大し、売上高を1億元(約15億円)超とする計画だ。

また、今年4月、新創建集団と戦略提携を結び、双方の業界に対する影響力と技術的優位性および市場資源を合わせ、高速道路のスマート運営システムやスマート建築管理システムなどに関するソリューションと運営モデルの開発を進めている。

創業者の彭垚氏は、AIによる映像からの異常分析を、まずはスマート交通市場に応用し、将来的には応用の範囲をスマートシティの建設に広げていくとの方針を示している。

今回の出資者、六脈資本の鄭志亮マネージングパートナーは、Supermindに出資した理由について問われ「現在、中国政府は新インフラ建設を大々的に打ち出している。これに伴い、AI業界はより良い形で発展していくだろう。Supermindには成熟したチームと万全な産業構造および実施能力がある。創業者の彭垚氏は素晴らしいビジネスモデルと戦略的視点を持っている。新創建集団はSupermindと共に発展し、道路や建築などの分野でSupermindが擁する多くの製品ラインを活用していく。両社は共に業界の目標とされるようなスマート運営システムを構築し、インフラ施設のスマート化を後押ししていくだろう」と語っている。(翻訳・田村広子)

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