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中国人気ソーシャルEC「小紅書(RED)」のライブ配信「小紅書直播間(Zhibojian)」でアリババ傘下のECモール「淘宝(タオバオ)」のリンクが表示されるようになった。小紅書のあるトップインフルエンサーのライブ配信では淘宝のリンクが表示され、ユーザーはそれをクリックして直接淘宝のページに跳ぶことができる。
これについて小紅書は、現在テスト中であり、一部のライブ配信で淘宝のリンクを表示しているだけで、企業アカウントやユーザーの投稿「小紅書筆記本(Bijiben)」ではこの機能はないと回答した。
小紅書とアリババの関係は2年前にさかのぼる。2018年5月末、小紅書はアリババをリードインベスター、テンセントを含む全株主をコ・インベスターとして3億ドル(約320億円)の出資を受けた。小紅書のメインユーザーは若い女性であり、アリババグループのECとの提携で消費者層を拡大する狙いがあった。
当時、淘宝と小紅書の関係はコンテンツから取引に移行すると予想されたが、コンテンツでのみ緩やかに提携が進むにとどまった。2018年末、淘宝のインフルエンサーなどによる商品紹介欄に「小紅書」の赤いロゴマークが付いたユーザーレビューが表示され、クリックすると詳細なレビューを確認できるようになった。
しかし、この機能は当時淘宝側に比較的メリットがあった。まず、レビューはリコメンドアルゴリズムによって表示され、質にばらつきがあった。次に、小紅書の商品レビューを示すだけで、アプリ間を跳ぶことはできなかった。さらに、小紅書のレビューはユーザーの最終的な購入決定を後押ししていたが、小紅書自身の強みである消費者の購買意欲を掻き立てる機能は発揮できなかった。
今回小紅書が淘宝と再び手を組むのは、小紅書サイドから淘宝のリンクを表示するテストにおいてだ。最終的に淘宝のリンクを表示すると、一定程度小紅書の取扱商品が補充され、サプライチェーンの水準が上がることになり、ライブコマースに参入したばかりの小紅書にとって、とりわけ重要な意味を持つ。
しかし、小紅書に出店している一部のユーザーは、ライブコマースで価格競争に陥ることを懸念していたそうだ。別のショップも、淘宝のリンクが表示されると自社商品のよさを明確に打ち出すのが難しくなると感じている。
小紅書創業者の瞿芳CEOは、EC事業ではコンテンツ、取扱商品の種類、プラットフォーム化のインフラ面、個性的なブランドの導入、保管能力の強化などに取り組むと話した。実際、同社は8月15日に動画に特化したアカウント「視頻号(Shipinhao)」をリリースした。コンテンツや商品の拡充に続き、EC事業の収益化のためにさらに手を打つ計画かもしれない。(翻訳・二胡)
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