加熱するバーチャルアイドル業界、中国独立系レーベルが仮想アーティストブランドを設立 

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加熱するバーチャルアイドル業界、中国独立系レーベルが仮想アーティストブランドを設立

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9月8日、独立系レーベル「摩登天空(Modern Sky)」とバーチャルアイドルを手掛ける「万像文化科技(Wanxiang Technology)」が、バーチャル音楽アーティストのブランド「No Problem」を設立した。

No Problemはバーチャル音楽アーティストのマネジメント、楽曲リリース、映像制作などを主要業務とする。自主開発によるデジタルヒューマン技術を活用したコンテンツ制作、製品開発、オン/オフラインの公演、イベントなどを行い、それらを通じて新しい音楽エンターテインメントを展開していく。

投資家と音楽業界もバーチャルアイドル産業に注目している。

万像文化は2019年に設立され、自主開発したデジタルヒューマン技術によってバーチャルアイドル市場に良質なサービスを提供することを目指している。

万像文化の代表作には、動画配信サイト「愛奇芸(iQiyi)」で配信されたアイドルオーディション「青春有你2(Youth With You Season 2)」に登場したバーチャルアイドル「Rainbow」や、2020年の旧正月に「湖南衛視(Hunan TV)」の年越しコンサートで、人気C-POPシンガー黄子韜(ホアン・ズータオ)と一緒にパフォーマンスした二次元化キャラクター「韜斯曼(ZTAO’S MAN)」がある。

今年4月、万像文化はエンジェルラウンドで数百万元(数千万円)を調達した。これ以外にも2020年に入ってから、バーチャルアイドルを手掛ける同様のスタートアップ数社が資金調達を行っている。2月から4月にかけて CG技術によりバーチャルアイドルを制作するテクノロジーエンターテインメント企業「鮮衣怒馬(Xianyi Numa)」、バーチャルIPをマネジメントする「一幾文化(Yiji Wenhua)」などが、エンジェルラウンドで数百万元(数千万円)を調達している。

また動画サービス大手の「ビリビリ動画(Bilibili)」は2018年に有名なバーチャルアイドル「洛天依(ルォ・テンイ)」が所属する「香港澤立仕(ZENITH GROUP)」の株主となっており、さらに日本最大のバーチャルライバーグループ「にじさんじ」を運営するいちから株式会社にも出資している。

2020年に入ってから、バーチャルアイドルがライブコマースに参入するという新たな展開を迎えている。今年6月には著名バーチャルアイドルの初音ミクと洛天依がライブコマース「淘宝直播(タオバオライブ)」に参加し、ライブ配信で商品の販売を行った。初音ミクの人気は、人気俳優の朱一龍などを超えており、中国最大級の大型ECイベント「618セール」のスターランキングでもトップにランクインした。

愛奇芸、ビリビリ動画などの大手動画サイトもバーチャルアイドルに力を入れているほか、音楽プラットフォームもこのブームに乗り遅れまいとしている。今年3月、QQ音楽のアーティスト育成プロジェクト「S製造」セカンドシーズンが正式にスタートし、音楽プラットフォームから誕生したバーチャルアイドル「祝眠」がデビューし、古典音楽調の楽曲「下凡」をリリースした。

バーチャルアイドルは静かに、しかし確実に音楽業界へ浸透し始めている。例えば、ビリビリ動画で配信されている洛天依のオリジナル楽曲の人気は、すでに多くの実在の歌手を超えている。(翻訳・普洱)

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