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英教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が今月発表した「2021年アジアの大学ランキング」で、1位に清華大学、2位に北京大学が選ばれ、中国の大学の強さが際立つ形となった。
3位はシンガポール国立大学で、上位10校に選出された日本の大学は6位の東京大学(6位)、京都大学(10位)の2校。
THEの大学同ランキングは教育および研究環境の充実度、論文の引用頻度、国際性、産業界からの収入など13の指標を基に、アジアの30の国・地域にある551大学を評価。日本の大学で50位以内に選ばれたのは上記2校のほかに東北大(27位)、東京工業大(48位)の合計4校。100位以内では計11校だった。
一方、中国からは上位50位以内に15校、100位以内に31校が選ばれ、国別で最多だった。
産学連携・研究環境で突出の清華大
1位の清華大学は1911年設立、「中国のMIT」とも称され、とくに工学分野に強い。産学連携による経営者育成や起業支援が盛んで、今回のランキングでは産業界からの収入で100.0ポイント、研究環境で94.9ポイントと高い評価を得た。同校出身の主な企業家は、フードデリバリーを主体とした生活関連サービス「美団(Meituan)」の王興CEO、中国ではTikTokと並ぶ人気の短編動画アプリ「快手(Kuaishou)」の宿華CEO、顔認証技術中国最大手「Megvii(曠視科技)」の印奇CEOなど。
国際性、教育環境が高評価の北京大
2位の北京大学は1898年設立の中国初の国立大学で、自然科学では理学、社会科学では文学、歴史学で評価が高い。今回のランキングでは総合点で及ばなかったものの、教育環境で2.5ポイント、国際性で10.1ポイント清華大を上回っている。同校出身の主な企業家は、中国のITジャイアント三強「BAT」の一社「バイドゥ(百度)」のロビン・リー(李彦宏)CEO、配車最大手「DiDi(滴滴出行)」のジーン・リウ(柳青)総裁、中国版ツイッターの「Weibo(微博)」を運営する「新浪(Sina)」の創業者・王志東氏など。
(36Kr Japan編集部、写真は北京大学)
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