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適度な力加減でマッサージをし、将棋を指したり瓶のフタを回して開けるような複雑な動作もこなせる。中国企業が開発した人型ロボット「Walker X」が、7月に 上海で開かれた「世界人工知能大会」に現れた。このロボットは現在、空港、銀行、ホテルなどに配置され“研修中”だ。と聞くと、ソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」を思い浮かべる人も多いだろうが、Walker Xはより実用的な人間のパートナーを目指しているという。
Walker Xは身長130センチ、体重63キロで、最高時速3キロで歩行する。凹凸のある地面にも対応し、階段なら段差15センチ、スロープなら傾斜20度を軽々クリアする。
将棋の駒も正確に動かせる。全身41カ所に組み込まれた関節が細やかな動作を可能にしているほか、AIで空間や物体の位置・姿勢を認識するからだ。
開発したのは深セン市のロボット企業「UBTECH Robotics(優必選科技)」。わずか5年で4代目までバージョンアップしている。
最初から実用性を重視していた点で、Walker Xは他のヒューマノイドと一線を画する。
先月末、生産を停止したと報じられたソフトバンクの「Pepper」とは対照的だ。Pepperは人の感情を読み取れる世界初のロボットとして話題性はあったが、実用性に乏しく、売れ行きは不振だったという。
一方、Walker Xは視覚、聴覚、触覚などで周辺の状況を分析し、AIで対応策を導き出す。また、自然言語を理解し、会話もできることに加え、人間のような動きが可能な手足を備える。すでに科学館や商業イベント、バラエティ番組などで活躍しており、10月に開催されるドバイ国際博覧会の中国館でもガイド兼解説員として稼働する予定だ。
将来的には家事代行や保育、高齢者介護など家庭向けサービスへも業務を広げる計画だが、そのためにはWalker Xをより軽量化させ、人と同じスピードで作業ができるよう、認識力や推理力、コミュニケーション力を高める必要があるという。
ロボット業界専門メディア「The Robot Report」は、Walker Xを世界の五大ヒューマノイド(人型ロボット)の一つに選出した。他にはホンダやトヨタ製品も選ばれているが、Walker Xは唯一の中国生まれで、開発がスタートしたのは2016年と最も若い。
作者:WeChat公式アカウント「量子位(ID:QbitAI)」金磊、夢晨
(編集・36Kr Japan編集部)
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