ビリビリ動画がeスポーツ事業に本格参入、新会社設立
中国の動画共有サービス、ビリビリ動画(bilibili)が、eスポーツ事業に携わる関連会社を設立したことが社内の文書で分かった。
新会社の董事長はビリビリ動画CEO兼董事長の陳睿氏が兼任。eスポーツ実況中継サービス「戦旗TV」を率いる陳悠悠氏が総裁に着任する。
36Krがビリビリの登記簿を確認したところ、同社は今年2月に上海嗶哩嗶哩電競信息科技公司を設立。代表者は陳睿氏、資本金は100万元(約1600万円)で、上海嗶哩嗶哩動画有限公司が86%の株を所有している。ビリビリもこの内容を事実と認めた。
ビリビリはすでにeスポーツ事業参入に着手しており、2017年12月にはeスポーツチーム「BLG(Bilibili Gaming)」を設立している。今年に入って人気タイトル「リーグ・オブ・レジェンド」の世界大会決勝戦や中国リーグ(LPL)の放映権を獲得、9月には「オーバーウォッチ」リーグの新規フランチャイズに名を連ねた。

ビリビリは9日、全米プロバスケットボール(NBA)のヒューストン・ロケッツと戦略的提携で合意した。ロケッツでeスポーツ事業を統括するSebastian Park氏によると、ビリビリ傘下のチーム「BLG」が、ロケッツ傘下の「CG(Clutch Gaimng)」の公式パートナーになったという。
eスポーツは今後の成長が期待される市場だ。市場調査会社Newzooによると、全世界のeスポーツ市場は2015年から2017年にかけて103%成長した。同じく市場調査会社中国産業信息網によると、中国のeスポーツ市場規模は2017年の655億4000万元から2019年には993億元に拡大すると予想されている。
eスポーツ以外に動画、ゲーム、ストリーミングなど多岐にわたる事業を展開する企業はビリビリの他にあまり例を見ない。ゲームを柱とする同社の収益構造が今後、多角化を図れるかに注目が集まる。大手IT企業騰訊(テンセント)が先日、約3億ドル(約330億円)をビリビリに出資したことからも、その期待値の大きさがうかがえる。
(翻訳・愛玉)