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ショート動画配信アプリ「TikTok」の中国版「抖音(Douyin)」はこのほど、アプリ内で写真とテキストによる商品販促機能をテストし、ライブ、ショートビデオに加えて商品購入を促すチャネルを多様化した。
この機能のお勧め商品情報は、ショートビデオと同様のウィンドウに表示される。投稿者は、撮影機能の中から画像作成を選択してテキスト付きの画像を投稿する。
投稿された情報は、ユーザーが画面の「開く」をクリックするとテキストで表示される。ユーザーは投稿にコメントを入れたり投稿をシェアをしたり、「いいね!」を押したりできる。複数の画像は左右にスワイプして閲覧する。全体的には、人気ソーシャルEC「小紅書(RED)」の使い勝手とほぼ変わらない。
このほか、抖音は小紅書と同様タグが追加でき、ユーザーがタグをクリックすると関連ページにジャンプして、同じタグをつけた他のビデオや写真、テキストが閲覧できる。
抖音もコンテンツの保存機能を強化している。現在のバージョンでは、コンテンツ画面右側のバーにコメント、シェア、「いいね!」ボタンに加え、新たに星形マークの「お気に入りに追加」ボタンが追加された。ユーザーがコンテンツをお気に入りに追加した後はマイページで見ることができ、過去に見たコンテンツを再閲覧するのに便利だ。お勧め商品情報を投稿するユーザーは、この機能でコンテンツを整理して保存でき、次回以降も簡単に使用できる。
ショートビデオはより直観的に理解できるが、保存して繰り返し閲覧する目的や表示形式としては写真+テキストの方が使いやすい。それゆえ、抖音は写真+テキストでのお勧め商品情報機能を試しているのかもしれない。
このほか、投稿に商品のリンクを貼れるため、写真+テキストでのお勧め商品情報は購入を促しやすい。さらに、ショートビデオの撮影に比べて作成が簡単なので、ローカル店などが新規顧客獲得の手段として利用するのにも適している。
抖音傘下のEC事業「抖音電商(Douyin Dianshang)」は今年、「興味EC(インタレストコマース)」のコンセプトを打ち出した。消費者が自分の潜在的な興味に気付き、店側が商品に興味のある消費者に商品情報を届ける支援をするというものだ。その際、写真+テキストでのお勧め情報は重要な手段となるだろう。
しかし、この分野の大手である小紅書は月間アクティブユーザーがすでに1億人以上、ロイヤルユーザーは3億人以上で大部分の競合他社を引き離しており、抖音がユーザーを取り込むのは簡単ではない。
ただ、抖音も1日のアクセス数が6億回以上。ユーザーにどのようにお勧め商品情報機能を利用してもらうかが課題となる。成功すれば、抖音のアプリ内で小紅書を運営するのと同じことになり、情報発信者も増える。豊富なお勧め商品情報で販売を伸ばせば、抖音電商および地元密着型生活サービス業務の成長の極になるだろう。
(翻訳・二胡)
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