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オンラインでの交流を求めるZ世代の若者たち。仮想の世界を共にに作り上げていくタイプのSNSプラットフォーム「破圏世界(poquan shijie)」が人気を集め始めている。同サービスは今年5月中旬にリリースされ、わずか4カ月後の9月にはユーザー数が25万人を突破し、月間アクティブユーザー数は3万人を超えた。すでに数十万人の若者が破圏世界の建設に参加しており、仮想世界を「精神世界」と呼ぶ独自の概念や「小po家族」(poちゃんファミリー)のキャラクター、ユーザーの愛称「po酱」(poちゃん)などが生み出されている。
破圏世界は、サブカルチャー好きな若者たちのためのバーチャルコミュニティで、ユーザー自身がアバターを使ってコンテンツを制作することも可能だ。共通の趣味を持つ人同士のサークル、グループチャット機能およびバーチャルマーケットが用意されている。
破圏世界を成長させるのは、コンテンツを生み出し、コミュニティ作りに参加するユーザーたちだ。全員で仮想世界を形成する要素や楽しみ方などを作り上げ、プラットフォームの機能構築に参加する。ユーザーとプラットフォームは、協力し合いながら破圏世界を成長させていく。
創業者の王燚燚氏によると、会社を設立した昨年10月から破圏世界のリリースまで半年以上かけ、プラットフォームの完成度を上げながら企業文化や管理システムを整えたという。
同サービスの主なユーザーは16〜26歳の若者たちだ。リリース当初、学生を中心に利用されているテンセントの実名掲示板「QQ墙」で宣伝し、コアユーザー約5000人を集めた。集客費用は2万元(約36万円)以内だった。
王氏は、破圏世界は単なるアプリでも冷たいデータの羅列でもなく、アクティブで生命力に満ちたバーチャルコミュニティだと説明する。Z世代の若者は文化的なものを好み、誰かにコントロールされることを嫌い、「利用」よりも「創造」を選ぶ。プラットフォームの成長に参画する彼らが「ファンエコノミー」の担い手になる。
破圏世界の住民は、現実世界からログインしてきたサブカルチャー好きの若者だ。住民は趣味別のサークルに所属し、それぞれの特技に応じた称号で呼ばれるようになる。例えば、イラスト制作サークルでは「絵師」の称号が与えられる。
破圏世界には今年9月、継続的な収益化を可能にする機能として「任務中心(ミッションセンター)」が加わった。ユーザーは仮想通貨「光源値」を購入し、バーチャルマーケットでの作品などの売買やイベントへの参加のほか、アイコンのフレームなどツール類の購入に充てる。光源値を購入したユーザーの割合はすでに15%に達し、販売済みの光源値は20万光源値に上っている。
破圏世界でユーザーが消費した光源値が1000万光源値に達したら「バーチャルヒューマンが活躍する仮想世界」が開放される予定だという。SNSの未来形「メタバース」に一歩ずつ近づいていく。
(翻訳・田村広子)
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