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フィットネスはなかなか長続きしない。そのため、フィットネス業界はいかにして「エンターテインメント性」を高めるかに知恵を絞っている。一方、フィットネス初心者は、自身に合わないトレーニングを行って体を痛めたり、適切な指導を受けていないために効果が得られなかったりして、容易に脱落しがちだ。
これらの問題を解決するのが、エンターテインメント性がある双方向性のトレーニング方式を取り入れたフィットネスアプリ「FitMate」だ。隙間の時間を活用して体を動かすことから始めて、徐々に体系的なトレーニングへと進むように作られている。コンピュータビジョン技術を活用したAIトレーナーが正しいフォームかどうかを識別し、フィットネス指導を行う。同アプリは、すでにApp Storeで公開されており、近くミニプログラムもリリースされる。
FitMateのエンターテインメント性が凝縮されているのが、アプリを開くと現れるチャレンジ画面だ。例えばスクワットチャレンジでは、ハーフスクワット、スプリットスクワット、片足スクワットなど、難易度の低いものから高いものまで5つのステージがあり、ゲームのように各ステージを攻略していく。FitMateのCOO姚冠奇氏は「これまでの経験から、チャレンジによる新規ユーザー獲得や活性化の効果はめざましく、ユーザーの参加率や定着率も向上する」と述べた。
チャレンジ達成後は、ユーザーのフィットネスデータが表示され、柔軟性や安定性、運動能力などの項目ごとに詳しいフィードバックが得られる。正しいフォームを習得できるだけでなく、オーバーワークや筋肉の損傷を防げる。創業者の郭漢青氏によれば、今後はミュージックやピラティスなど、さらに多くのレッスンを開発していくという。
同アプリのAIトレーナーは、コンピュータビジョン技術を活用して開発した、人体骨格キーポイント検出アルゴリズムと関節振動フィルタリング・アルゴリズムに基づいており、モバイルデバイス上でリアルタイムかつ高精度でジェスチャーを検出できるという。こうした技術により、例えばスクワット中に膝が内側に入る「ニーイン」の状態になっていないかなど、フォームを正確に識別できる。
FitMateアプリは引き続きコンテンツを充実させて「トレーニングツール+ゲーム+コンテンツ」でユーザーの定着を図るとしている。将来的にはアプリがオーダーメード方式でトレーニングカリキュラムをレコメンドするようにして、効率の高いトレーニングをピンポイントで提供することを目指す。
「アプリのターゲットユーザーは初心者に限らない」と郭氏は語る。フィットネス初心者が気軽に運動できるのはもちろん、アプリの視覚認識技術により、スポーツ経験者もフォームを修正して、より安全にトレーニングできるようになる。
創業者の郭漢青氏は西北工業大学で飛翔体設計を専攻、スマートデバイスのソリューションやアルゴリズムの研究に長けている。COOの姚冠奇氏やカリキュラムのチーフプランナー周嘯天氏は、ソーシャルフィットネスアプリ「Keep」に従事した経験がある。
(翻訳・畠中裕子)
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