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中国大手スマートフォン・IoT機器メーカーのシャオミ(Xiaomi)が12月11日に新製品発表会を開催し、スマートフォンのフラッグシップモデル「Xiaomi 13」シリーズをはじめとした新製品を発表した。
同社の雷軍CEOは「3年間進めてきたハイエンド化戦略の答えとなる製品」としてXiaomi 13シリーズを紹介し、主にプロセッサーやカメラ、バッテリーマネジメントなどで重要なアップグレードを実施したと述べた。
Xiaomi 13シリーズは全製品にSoC(システム・オン・チップ)として米クアルコム製「Snapdragon 8 Gen2」を搭載した。先代の「Gen1」からCPUのマルチコア性能が37%、GPUの性能が42%アップしている。Gen1は電力消費が大きな批判の的となったが、Gen2ではこれが明らかに改善。Gen2のパフォーマンスはGen1のピーク値と比べ半分の消費電力で済むという。
先代の「Xiaomi 12」シリーズと比較するとXiaomi 13シリーズはカメラに戦略的なアレンジを加えた。前シリーズではライカ監修のカメラ性能は主に「12S Ultra」に採用されたが、今シリーズでは全製品に採用されている。
具体的には、シリーズ全製品にライカ監修75mm望遠レンズを搭載している。スタンダード版の「Xiaomi 13」とプロフェッショナル版の「Xiaomi 13 Pro」の違いは、Proのメインカメラには12S Ultraと同一の1インチセンサーを搭載しており、望遠レンズには一眼レフクラスのフローティングフォーカスレンズ技術を採用している点だ。
バッテリーマネジメントに関しては、独自開発したバッテリーマネジメントシステム(BMS)「澎湃」をシリーズ全製品に搭載した。また、Xiaomi 13 Proは50Wワイヤレス急速充電に対応する。デザイン面では8年ぶりにエッジの立ったフラットパネルディスプレイを採用し、シリーズ全製品で防塵防水規格IP68に対応した。
価格はスタンダード版が3999元(約7万8000円)から、Pro版が4999元(約9万7000円)からだ。
注目に値するのはシャオミのスマート工場で実現した超精密な組み立て技術で、Xiaomi 13シリーズの超狭小ベゼルにもその成果が現れている。同スマート工場では自社製スマートフォンだけでなく、業界全体に向けて徐々に工程・計器・プロセスのトータルソリューションを提供していく計画だ。「龍旗(LONGCHEER)」や「藍思(LENS)」などのテック企業がすでにシャオミ提供のライン設備やスマート工場システムを利用しているという。
スマートフォン以外にも発表会では複数のIoT製品が紹介された。中でも注目は、シャオミ初の小型デスクトップパソコン「Xiaomi Mini Host」だ。インテルとの共同開発で、本体はわずか0.444L、従来型の15Lデスクトップの30分の1のコンパクトサイズとなっている。現在市場に流通するデスクトップとしては最小で、価格は3699元(約7万2000円)だ。
その他、スマートスピーカー「Xiaomi Sound Pro 7」が999元(約1万9000円)、スマートウォッチ「Xiaomi Watch S2」 が999元(約1万9000円)から、ルーター「Xiaomi Router 10000」が1799元(約3万5000円)、完全ワイヤレスイヤホン「Xiaomi Buds 4」が699元(約1万4000円)だ。
(翻訳・山下にか)
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