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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2023年10月の販売台数を発表した。理想汽車(Li Auto)は初の4万台超えを達成し、首位の座を不動のものとした。小鵬汽車(XPeng Motors)と零跑汽車(Leap Motor)も過去最高の販売台数を記録した。以下に、ランキング上位各社のデータをまとめた。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の10月の販売台数は、前年同月比302.1%増の4万422台で、単月で初めて4万台の大台を突破した。1〜10月の累計販売台数は28万4647台となった。李想CEOは新たな目標として、単月販売5万台を目指す方針を明らかにしている。
2位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の10月の販売台数は、前年同月比292%増の2万2台と過去最高を更新し、前月の4位から順位を上げた。1〜10月の累計販売台数は10万1445台となった。独フォルクスワーゲン(VW)と提携し、新型EVを共同開発するとのニュースもあり、今後の業績に期待が集まる。
3位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の10月の販売台数は、前年同月比159%増の1万8202台と過去最高を記録した。1〜10月の累計販売台数は10万7029台となった。10月末には、欧州自動車大手ステランティスとの提携を発表。ステランティスは15億ユーロ(約2400億円)を出資し、零跑汽車の海外進出を支える計画だという。
4位:NIO
蔚来汽車(NIO)の10月の販売台数は、前年同月比59.8%増の1万6074台で、1〜10月の累計販売台数は12万6067台となった。
5位:AITO
注目は、自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と華為技術(ファーウェイ)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」で、10月の販売台数が1万2700台となり、5位に急浮上した。うち人気の新型SUV(スポーツ用多目的車)「問界M7(AITO M7)」の販売台数が1万547台だった。同車種は、9月12日の発売から50日で約8万台を売り上げたという。賽力斯集団の10月のEV販売台数は、前年同月比12.84%増の1万7600台となった。
その他:NETA
哪吒汽車(NETA)の10月の販売台数は、前年同月比32.92%減の1万2085台で、1〜10月の累計販売台数は10万9855台となった。これまでトップ5の常連だったNETAだが、AITOの台頭で圏外に転落した。
全国乗用車市場情報連合会(CPCA)によると、10月は国慶節(建国記念日)と中秋節の大型連休が重なり、各地でモーターショーやPRイベントが開かれ、新興EV各社も販促活動に力を入れた結果、ほとんどが販売台数を大きく伸ばした。しかし、国慶節連休以降は販売攻勢が落ち着き、市場の熱気も普段どおりに戻っているという。11月の販売台数に反落があるか、注目しておきたい。
(36Kr Japan 編集部)
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