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トヨタ自動車の中国法人は4月26日、中国の自動運転ユニコーン「小馬智行(Pony.ai)」と合弁会社「騅豊智能科技」を設立したと発表した。中国自動車大手の広州汽車集団(GAC Motor)との合弁会社「広汽トヨタ」も資本参加する。
3社は総額10億元(約220億円)以上を新会社に出資し、自動運転タクシー(ロボタクシー)の大規模量産と商用化を推し進める。新会社の経営陣には3社の幹部が参画するという。
新会社は第1段階として、中国市場に自動運転車両1000台を投入する計画。これらの車両は組立完了後、小馬智行の自動運転レベル4のロボタクシー運用プラットフォームに接続され、中国の一線都市(北京・上海・広州・深圳)で完全無人運転のモビリティサービスを提供する。
トヨタ中国法人で戦略提携の責任者を務める周暁雲氏は、自動運転車両によるモビリティサービス市場は今後5〜10年以内に広がり始め、中国が世界最大の市場になるとの見通しを示した。これが、トヨタが自動運転技術の実用化で小馬智行と協業する決め手となった。
5月4日に閉幕する「北京国際自動車ショー」では、3社が共同開発した純電気自動車(BEV)「bZ4X」のロボタクシーモデルをトヨタのブースで披露した。
小馬智行は米中で自動運転事業を展開している有力スタートアップ企業だ。中国では、すでに北京や上海、広州、深圳などで完全無人運転車両の試験運用を展開し、試験走行の距離は累計3100万キロメートルを突破している。
*2024年4月30日のレート(1元=約22円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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