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ニッチ分野に目をつけて海外進出を果たす中国企業が増えている。チャンスに満ちたスマートペット用品市場に狙いを定めたのが、猫用スマートトイレを手がける新興企業の「CATLINK」だ。
同社は2017年の設立当初からスマートペット用品の開発にフォーカスし、中国のサプライチェーンをいかして、海外で事業を展開するという目標を掲げてきた。同社は業界に先駆けてペット用品にIoT技術を導入、2年を費やして開発した猫用トイレを東南アジア市場で検証した上で、米国市場でも発売した。現在は猫用トイレのほか、自動給餌器、自動給水器、見守りカメラなどを40カ国以上で販売している。
CATLINKの王敏君CMOによると、同社の商品は日本や韓国などでシェア1位を獲得し、海外市場の売上高は1億元(約21億円)を突破したという。
最初に手がけた商品は2019年に発売された猫用トイレ「SCOOPER」。多頭飼いでも複数の猫を識別でき、健康モニタリングやワンタッチ自動糞処理機能などを備える。大容量コンテナを内蔵する上位機種なら猫1匹で最長15日間使用でき、家を空ける場合でも安心だ。発売以来、一番の売れ筋商品となっており、これまでに世界で30万台以上を売り上げた。
CATLINKの猫用トイレや給餌器などのスマートデバイスは、いずれもスマートフォンのアプリで猫の体重や食事量、トイレの回数などを確認でき、個別の猫の健康レポートを作成できる。排便に異常があれば、アラートを発して飼い主に知らせる。
さらにCATLINKは多くのユーザーが多頭飼いであることに着目し、複数の猫を識別する技術を開発した。最初に採用したのは、トイレに計量装置を組み込み、体重で固体を識別する方式だ。しかし、体重が同じくらいの猫だと正確に識別できず、精度には限界があった。その後、スマート給餌器に猫の「顔認識」技術を搭載することで、識別精度を80%に高めることに成功した。
*2024年5月8日のレート(1ドル=約155円、1元=約21円)で計算しています。
詳しい記事を読むには:中国新興、“スマートトイレ”でペットの健康チェック、猫の「顔認識」で多頭飼いにも対応
(翻訳・畠中裕子)
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