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新華社傘下の中国経済信息社はこのほど、「中国ワイン産地発展指数報告(2025)」を発表した。報告によると、2000年以降、中国西北地域のワイン産業は地域経済の水準を高め、農民の所得増加を促し、生態環境を改善し、多くの効果を一つにまとめた。寧夏回族自治区や新疆ウイグル自治区、甘粛省などをはじめとする西部の産地が台頭し、中国のワイン産地の構図を大きく変えるとともに、経済や社会、生態環境の総合的な価値を創造する新たなモデルが生み出されたことが、21世紀の中国ワイン産地の発展の最も大きな特徴となっている。
中国は広大で、気候タイプが複雑で多様性に富む。国内の大小のワイン産地は北緯24度から47度、東経76度から132度の間の広大な地域に広がり、栽培拠点は標高1メートルから3319メートルのさまざまな高度に分布していることから、中国は世界でワイン産地の分布が最も広く、気候タイプが最も多様性のある国となっている。
行政区画別にみると、ワイン産地は全国の20省・自治区・直轄市に広く分布しているが、主に寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、甘粛省、河北省、山東省、雲南省、遼寧省、吉林省など8省・自治区に集中し、さらに寧夏賀蘭山東麓を含む主な特定ワイン生産地13カ所が形成されている。地理的空間と産業規模の面では「一帯、両翼、多点」の様相を呈しており、「一帯」は北緯35度から45度の間に位置するワイン用ぶどうの黄金栽培エリアとワインの大規模生産地が重なる地帯を指す。「両翼」は雲南をはじめとする西南部の高山地域と遼寧、吉林など東北部の寒冷地域を指し、中小規模のファインワイン生産の潜在力がある地域が形成されている。「多点」は20省・自治区・直轄市に地方の特色あるワイン栽培基地とワインシャトーが点在することを指す。
報告では、ワイン産地がある20省のうち、八つの省を指数調査のサンプルとし、基礎的なサポート能力、市場競争力、発展のけん引力という三つの角度から九つの二級指標と25の三級指標、若干の未加工指標に基づき、産地の発展の現状、市場の競争、未来のすう勢に対する定量評価と深い分析を行った。
指数の総合評価の結果によると、全国の産地の発展には「階段式」の特徴がみられ、トップグループがけん引し、中間層が支え役となり、それぞれが特色を備えるという発展モデルが形成されている。寧夏回族自治区と山東省が全国をリードし、トップレベルを目指して突き進んでおり、東部と西部が並び立つ構図が形成されている。新疆ウイグル自治区、吉林省、雲南省、遼寧省はそれぞれが強みある分野をリードし、特色が鮮明で優位性のある中間層を構成している。【新華社北京】
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