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カナダの物流スタートアップ「UniUni」がこのほど、シリーズD1で7000万ドル(約100億円)余りを調達した。米Bessemer Venture Partnersと中国の創新工場(Sinovation Ventures)が共同で出資を主導し、米国のDCM VenturesやRedpoint Ventures、中国の概念資本(MindWorks Ventures)や愉悦資本(Joy Capital)なども参加した。資金はデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、人工知能(AI)と物流の融合、自動仕分け設備の高度化、北米地域の配送網拡充に充てられる。
UniUniは2019年、上海交通大学を卒業した中国人起業家の魯俊偉(Peter Lu)氏によって設立され、カナダのリッチモンドに本社を置く。自家用の車やバイクを持つドライバーを集め、彼らの手で顧客に荷物を届けてもらう「クラウドソーシング物流」モデルを採用し、配送センターから配送先までの「ラストワンマイル配送」を手がける。いわば「物流版Uber」として、人件費を大幅に削減すると同時にサービスの柔軟性を高め、北米のラストワンマイル市場で急速にシェアを拡大している。
現在の主な顧客は越境電子商取引(EC)プラットフォームのTEMUやSHEIN、TikTok Shop、AliExpressなど。2025年3月には、アマゾンの米国サイトに専用の配送チャネルを開設した。すでにロサンゼルスやニューヨーク、ダラス、シカゴ、マイアミなどの中核都市に大規模仕分けセンター50カ所以上を建設し、600人余りの従業員と約5万人の登録ドライバーを抱え、1日平均60万件のラストワンマイル配送を実現している。
UniUniは現時点の評価額を公表していないが、資金調達の規模や市場での実績から考えると、評価額10億ドル(約1450億円)以上のユニコーン企業となっている可能性が高い。
*1ドル=約145円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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