赤字でも評価額420億円 中国AMR大手「スタンダード・ロボット」、香港IPOに挑む

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産業用自動搬送ロボットなどを手がける中国スタートアップ「斯坦德機器人(Standard Robots、スタンダード・ロボット)」が6月23日、香港証券取引所に目論見書を提出した。専門的なテクノロジー企業の上場審査基準を緩和する規則「18C」を適用し、メインボードへの上場を目指す。新規株式公開(IPO)前の最後の資金調達後、同社の評価額は21億元(約420億円)に達している。

スタンダード・ロボットは2016年に設立され、レーザーSLAM搭載の自律走行搬送ロボット(AMR)や無人フォークリフト、ロボット協調システム「RoboVerse」など、業界最先端のソリューションを提供する。24年5月に発表した同社初の人工知能(AI)搭載人型ロボット「DARWIN」は、23以上の自由度を備えた精密関節設計を採用し、革新的な全方向移動シャシーを搭載している。

これまでに、トヨタ自動車や小米汽車(Xiaomi Auto)、富士康科技集団(フォックスコン)、OPPOなど400社余りにサービスを提供しており、2024年のロボット販売台数は1932台に上った。

24年の売上高は2億5100万元(約50億円)と22年の9600万元(約19億円)から大幅に増加したものの、依然として黒字転換は果たせていない。22〜24年の純損失は、1億2800万元(約26億円)、1億元(約20億円)、4510万元(約9億円)と年々縮小しているが、この傾向が続くかは不確実だ。同社によると、研究開発や市場拡大に巨額の資金を投じたことが、3年間の累積赤字が約2億7300万元(約55億円)に上った主な要因だという。

スタンダード・ロボットは2019年からグローバル展開を戦略的に進めており、アジア太平洋、北米、欧州市場を中心とする海外売上高は22年から24年にかけて年平均150%で成長した。日本売上高の伸びも大きく、海外売上高全体に占める割合は5%から15%に拡大した。

中国AMR大手「Geek+」が香港上場へ、世界シェア1位も巨額赤字

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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